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主に映画の感想文を書いています

グレイテスト・ショーマン(2017)

映画『グレイテスト・ショーマン』オフィシャルサイト| 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント

音楽が「ラ・ラ・ランド」チームだとか、興行師のお話であるとか、楽しみポイント多数でしたので早速観てきました。いちばんの感想は「これ座って観るもんじゃねえ」。いやほんと、音楽のビート感が半端なくてですね、オールスタンディングで観たい映画だ!と思いました。そういうの需要あると思います。

CMや予告でお馴染みの「ザ・グレイテスト・ショー」からいきなり始まるもんで「えっまだ心の準備できてない」って感じなんですが、ぐいぐい引き込んでそのまま幼少期に連れていく流れはとてもスムーズ。そこからしばらく続く「ア・ミリオン・ドリームズ」の一連のシーン、これが絶品でした。この幸せがずっと続けばいいのに、もうここでエンドロール流れればいいのに、と心から思いました。波風なんていらない。

チャリティ役ミシェル・ウィリアムズさんという方、ちょっと下膨れなのもあってでしょうか、ディズニーアニメ(特に近年のピクサーもの?)のヒロインみたいなお顔をしているなあという印象。そのせいか、全編通して、ディズニーのミュージカルアニメ作品を観ているような感覚がありました。今作は「ラ・ラ・ランド」とは違ってまごうことなきミュージカルですし、アニメ寄りでファンタジー色強めの映像作りは、ディズニー好きの方なら絶対好きそうな感じです。

引き続き、名曲がいっぱい。酒場のシーンでパーカッシヴに繰り広げられる「ジ・アザー・サイド」は舞台化のイメージが膨らみます。歌姫が歌い上げる圧巻の「ネヴァー・イナフ」、沸き立ってくるものがある「ディス・イズ・ミー」、曲目見てるだけでどれもこれも名曲だったなと。そういえば、雰囲気的には「SING」とも似たようなお話だな〜とか。

100分程度のコンパクトな作品なのもよかったです。かなり展開が早くて、ときにはストーリー展開、感情の起伏などがスピーディーすぎるのではと思ってしまうようなところもありましたが。まあなんか、なんだろ、「よくできた総集編タイプの劇場版」を観ているような感覚でもありましたね。「多分テレビシリーズだともっとしっかり描き込まれてるんだろうな〜」的なね。

何か思い出したら追記します。とても楽しめる映画でした!

(2018年37本目 劇場鑑賞)

思い出したので追記

興行師のお話だから興味があったと書きましたが、フローレンツ・ジーグフェルド・Jrという興行師の伝記映画がありまして、「巨星ジーグフェルド(1936)」っていうんですけど、それがすごい好きなもんですからビビッとアンテナにかかってたわけなのです。ジーグフェルドは、宝塚のような豪華絢爛レヴューの生みの親。その映画ですからひたすらに豪華絢爛。とても80年前とは思えない映像のオンパレード。非常にオススメです。

さらに追記

ゼンデイヤ演じるアンが「メイドなんぞ引きずり出してきて」みたいなことを言われてしまうシーンがありますが、あれ「メイド」だけで意味分かる人少ないんじゃないかな…とか思ったり。昔の映画観てると高確率で黒人が使用人やってるんですよね。「ショウ・ボート」あたりが印象的です(ちなみに「ショウ・ボート」は元々ジーグフェルドがプロデュースした作品!)。