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「ワイルド・スピード ICE BREAK(2017)」雑感

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ワイスピマラソン、ゴールです。やったね!

現時点でのスピンオフを除く最新作で、ブライアン役ポール・ウォーカーが亡くなってから最初の作品となります。監督は前作のジェームズ・ワンから代わり、ジェイソン・ステイサムが出てる「ミニミニ大作戦」などのF・ゲイリー・グレイミニミニ大作戦、観ないとな。

前作「SKY MISSION」があまりにも良かったので、正直なことを言えば本作はちょっとパッとしない出来だったかなという感想。キャラクターは仕上がってるし勝手に動いてくれるから普通に楽しいんだけど、なんかちょっと、わずかに薄っぺらいような。ドミニクの裏切りという要素がなんかいまひとつ効果的に使えてないような、そんな印象を受けました。もっとエモエモにできそうじゃない??(言うは易し)

あと、全体的に「移動」を端折りすぎてる感。いきなり集合してるとか、いきなり遠く離れた地に車が揃ってるとか、そういうのが非常に多くて移動フェチのわたしとしては物足りないところがありました。旅路にこそドラマがあるのに!

ホブス&ショウ前哨戦

次作「スーパーコンボ」に繋がるようなコメディタッチのホブス&ショウ、入りました。前作はまだショウのキャラが硬かったですからね。ていうか一作で緩くなりすぎですけど。この後ならスーパーコンボであそこまで犬猿することもなかったんじゃないの(笑)

スーパーコンボから期待してたショウママは意外と出番少なめ。もっと観たかった。マザコンからの子連れステイサムが見どころです。デップーちゃんの香りがするよ。

前作では「この俺が騎兵隊だ!」とかいうチキショーサイコー台詞を聞かせてくれたホブス、今回はさらにパワーアップして「俺がミサイルを受ける!」いただきました。もはや人じゃない。

ブライアンに捧ぐ

作中では別に死んじゃいないブライアンですが、何度も懐かしむような台詞が登場します。極め付けはエレナが遺したドミニクJr.への命名。ずばりブライアン。サークル・オブ・ライフ。生きてるんだけどな。

ラストシーンでBBQしてたニューヨークのとこは誰の家なんでしょうね。ドミニクとレティ、今度はニューヨークに住むのかしら。

ニューヨーク舞台

うれしい。でもちょっと、いくら速いクルマとはいえ走ってるルートが地味に不自然。タイムズスクエアからMET正面に出ていきなりフラットアイアン、みたいな。アメリカ製作の映画でも意外とそういうとこビジュアル重視で作るんだなと思いました。

自動運転の脅威、みたいなのが今回のひとつ見せ場でもありましたが、Wikipediaによれば駐車場から車落としまくるシーンとかあれちゃんと落として撮ってるらしいですね。下に地下鉄通ってるから鉄板敷いて撮ったよ、って、他の場所選べなかったんかい。車のゴミ同然感はシリーズ随一。

GOTファン的見どころ

前作からのミッサンデイ(ラムジー/ナタリー・エマニュエル)に加え、今回はなんと! アマンド みんなのトアマンドがきたよ!(ローズ/クリストファー・ヒヴュ)

おひげ控えめのためかトアマンドよりもシュッとしてて、よく似た人かなと思ったけど同じ人でした。出てたんだ〜。こうくると、スーパーコンボでのGOTネタは脈絡がないわけではなかったのだなという感じですね。ミッサンデイとトアマンドが共演してるワイルドスピード、ってなかなかニッチに濃い。

残念ながらトアマンドのあの愛らしさはなく、強い雑魚キャラ止まりだったのがちょびっと残念。それと、彼がいるせいで最終決戦の寒々しいロシアが「壁の向こう側」に見えてしまって混乱(笑)

いろいろ楽しめるゲームオブスローンズ、おすすめです(PR)。

ワイスピマラソンを終えて

というわけで現在公開中「ワイルド・スピードスーパーコンボ」をいきなり観てからの、遡ってシリーズ全作完走しました。いや!おもしろかった! シリーズものの良さが大いに詰まってました!

魅力的なキャラクター、クルマ映画と見せかけてじつは「ファミリーが何より大事」という一貫したエモさ。予想外の方向におもしろかったなという感じ。

さして興味なかったはずなのにいつからか街中でピカピカのスポーツカーやGT-Rなんかを見るたびときめくようになってしまっていたので、いわゆる「クルマ」は別に…という人でも自分の中のフェチな部分が目覚めるかもしれません。そんなとこも含め、楽しませていただきました。ごちでした。

(2019年86本目)

ICE BREAKはPrimeVideoだとまだ高いため、Netflixで観ました。

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