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あらすじ
「マイ・フェア・レディ」と同じ。みすぼらしく口も悪い花売り娘のイライザを言語学の教授が淑女に仕立て上げていくお話。
びっくりするほど「マイ・フェア・レディ」
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ここまで変わりがないのは、原作の完成度が相当高かったっていうことですよね多分。なおWikipedia等によれば「ヒギンズ教授とのハッピーエンド」というのは原作者ジョージ・バーナード・ショーの望むところではなかったそうで、しかし最初の舞台化の時点で既に(勝手に)ハッピーエンド要素を加えられてしまい、そのままのかたちで「マイ・フェア・レディ」に引き継がれるという、原作者にとってはなんともアレなお話。
本作でイライザを演じているのはウェンディ・ヒラーという女優さん。上がり眉タレ目がなんとなくイングリッド・バーグマンに似てるかな?というような、もちろん淑女になったらバッチリ綺麗なお方。ちなみにイングリッド・バーグマンとは「オリエント急行殺人事件(1974)」で共演していて、ウェンディ・ヒラーさんはあのちょっと不気味な老婆役でした。イングリッド・バーグマンと3歳しか違わないのにビジュアルの差がすごい…(あれは特殊メイク…?)。
170分の「マイ・フェア・レディ」と比較したときに「80分の差分とは」と思ってしまうほどこれ一本で十分に物語を堪能できる充実の90分なのですが、「マイ・フェア・レディ」の大きな付加価値というのはまあ言うまでもなくオードリー・ヘプバーンの存在っていうことで。やっぱりあの「最終試験会場」における圧倒的淑女感はヘプバーンのイライザが抜きん出ております。はい。カラーですしね(本作はモノクロ)。
歌は、正直そんな必要ない物語だなと本作を観て思いました。普通にお話がおもしろい。バーナード・ショーがすごい。なので、忙しい人向けの「マイ・フェア・レディ」としても非常におすすめできます(笑)
(2018年202本目)