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主に映画の感想文を書いています

Larry Carlton & Tak Matsumoto LIVE 2010 “TAKE YOUR PICK” / BlueNoteTokyo(2010/07/01)

「Larry Carlton & Tak Matsumoto LIVE 2010 “TAKE YOUR PICK”」行ってきました! 前回の日記でも書いた、すごいコラボです。自力ではチケットが取れなかったのですが、ご好意やらなんやらいろいろうまくいって、結局2公演(しかも同じ日のw)も見ることができました、感謝!

場所はジャズの殿堂「BlueNoteTokyo」。敷居たけええ、ってなイメージの場所だったので、もちろん行ったのは初めてです。ドレスコードはないようですが一応真っ黒な感じで行きました。実際はそこまでかっちかちな雰囲気ではなく安心(とはいえスタッフの対応からして普通の場所ではない感がぷんぷんしていましたが…)。チケット代も飲食代もそこそこのお値段なので、2公演見てしまったわたしは諭吉さんが何人も召されていくのが見えましたとさ。

席は、1st showはかなりステージ近めの松本さんside。2nd showは一番遠いものの入退場に使う通路のすぐ脇の席。サウンド的にも視界的にも1stの席のほうが僕は好みでした。2ndでは向いの席に座っていた同伴者さんが全員とハイタッチ、さらにはドラムのJohnさんからスティックを手渡されるというなんとも悔しい展開。いいもん…ラリーさんと握手したもん…。たなぼたでスティック1本もらったもん…w

一曲ずつ書くようなライブでもないのでセトリ貼って、ちょいちょいと書こうかなと思いますというわけでセトリ。丸ごとこひつじさんからコピペですすみません!

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Larry Carlton & Tak Matsumoto LIVE 2010 “TAKE YOUR PICK”

Larry Carlton[Guitar]Tak Matsumoto[Guitar]
Michael Rhodes[Bass]
John Ferraro[Drums]
Billy Steinway[Key]

【セットリスト】
01. Nite Crawler 2010
〜MC〜
02. Islands of Japan
03. THE WAY WE WERE
04. Tokyo Night
05. East West Stroll
〜メンバー紹介〜
06. Easy Mystery
07. hotalu
08. ao(2ndのみ)
09. Take Your Pick
10. Neon Blue(2ndのみ)
11. A girl from China
〜MC〜
12. JAZZY BULLETS
〜ENCORE〜
13. Room 335
14. #1090〜千夢一夜〜
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まずはサポートメンバーから入場。今回全く知らないあたりのミュージシャンさんだったので全く予備知識なしで拝見することとなったのですが、みなさん始終ニコニコの素晴らしい(もちろん演奏も素晴らしい)メンバーさんたちでした。特にベースのMichaelさん、かなりの長身でうねうね動きながらのプレイは恐竜かなにかのようでものすごく印象的でした。1st終了後にトイレ付近で見かけたので「さんきゅー!」と言って握手してもらいました(なんかわりと普通にメンバーがぷらぷらしている)。

続けてラリーさん、松本さん、と入場。さすがにこの二人が入場すると着席状態の観客も思わず立ち上がってました。だってほんとに、レストラン風になってる会場のテーブルの間を通っていくだけですからね、あまりにも目の前にいすぎて感覚が麻痺します。

そしてそのまま「Nite Crawler 2010」でライブスタート。CDでもすごいなと思ってましたが、ライブでもやはり松本さんに寄り添うようなラリーさんのプレイ(オールマイティなラリーさんに対して常に「まつもと!!」なタイプの松本さんにしっかり合わせてあげるラリーさん、とも言えるw)がすごかったです。結構区別付かない瞬間があったりするんですよ、あの二人のハモりっぷりたるや。

特に印象に残ってるのは「East West Stroll」かなー。細かいハモりゾーンが各所にあって、それを楽しんでる様子でした。「Take Your Pick」のユニゾンチョーキング部分も毎回「キメ!」って感じで楽しそうにやってましたね。そうそう、「ao」と「Neon Blue」は1stでは演らなかったんです。聞くところによると毎回1stのほうが短かったとか。なにか理由があるのかな…?

MCは松本さんが最初と最後に一回ずつぐらい。この日の1stでは最前のテーブルの人たちに「近いのがいいよねえ〜。飲んでる?」と喋りかけてました。「JAZZY BULLETS」の前のMCは2ndでは「もう一曲、やらせていただきます」だったような気がしますが、1stのときは「もう一曲やっちゃおうかな〜!」みたいなフランクさでした。

…でもこのフランクさが仇となったか、1stの「JAZZY〜」はなんと出だしでいきなり松本さんが全然違う音を弾いてしまい(だと思ったんですがこひつじさんレポによると音が出ていなかったそうな? 多分そっちが正しいです)、「だめだめだめー!(笑)」と爆笑モードで手を振りながら演奏ストップというレアなアクシデント! B'zではまず見ることができない光景だと思うので貴重な経験でしたw

この他にも何回かトラブルっぽいことがありつつも、それを笑いに変えてしまうような、そんな雰囲気がとても良かったです。

「JAZZY〜」で本編は終わり(この曲の盛り上がりっぷりは、さすが松本さんの作った曲だなあと思いました)、割れるような拍手のなかアンコールへ。1曲目は期待通り「Room 335」! あの名曲を本家ラリーさんと一緒に松本さんが弾く、…いいなあ感動! 松本さんはインプロヴィゼーションが苦手な人なのでw後半のソロ回し部分はほぼカット、そのかわりに真似っこコーナーが毎回挟まれていました。1stでは松本さんのプレイをラリーさんが真似、2ndではラリーさんのプレイを松本さんが真似。ここがいっつも愛嬌たっぷりでニヤけの止まらんコーナーでした!

そして2曲目は、なんと「#1090」! いや1090自体はべつに新鮮じゃないんですが(といっても生で聴いたのはまだ二回目かな)、なにがあれって、…ラリーカールトンがミュージックステーションの曲を弾いているよおおおおおお…!!!という興奮w Bメロをラリーさんがソロで弾きはじめたとき歓声出たもんね…。あれはほんとに、貴重なものを観させていただきました…。

そんなこんなでほっこり笑顔のなか終演! ラッキーな席のひとたちはたっぷりハイタッチしてもらいながら、メンバーみな退場しておしまい。1stのときはベースのMichaelさんがステージからいっぱい写真撮りまくってました! きっとあれでファンが倍ぐらい増えたことだろう(笑)

うん、結局地味に細かくいろいろ書いてしまったけれど、とにもかくにもとっても素晴らしいライブでした! ラリー・カールトン松本孝弘という、どちらも極上のトーンを持ったギタリスト同士の寄り添うような演奏を観ながら聴きながらお酒を飲む、最高ですがな。至福ですがな。そう、ほんとにもう、「至福のひととき」と表現するに相応しい時間でした。素晴らしい時間をありがとう!

余談ですが今回のライブでは、松本さんの長年の専属ギターテックであるハッカイさんの仕事っぷりをかなり拝見することができました。1stのときはハッカイさん正面だったので、パッチ切り替えの華麗な足技をたっぷりと。2ndのときは斜め方向だったので、松本さんの演奏中もひたすら状況に応じてアンプのツマミを調整しまくる巧みの技を。実際のところハッカイさんの仕事っぷりって全然実感したことはなかったので、今回そのあまりの貢献度を目の当たりにして「三人目のB'zは増田さんじゃなくハッカイさんかも…」と思ってしまうまでになりました。すごかったです、あのお方は…。

それからこれは松本さんに謝罪で、正直今回この「Larry Carlton & Tak Matsumoto」というプロジェクトを知ったとき、松本さんには背伸びしすぎなプロジェクトなんじゃないか、とてもとてもラリーカールトンにはかなわず惨敗な出来になってしまうのではないか、と思った酷いファンです、僕は。でもその杞憂はCDを聴いて、そしてライブを観て吹き飛ばされました。確かに松本さんはインプロヴィゼーションも苦手でフレーズの引き出しもそこまで多くはないギタリストですが、あの指から紡ぎ出される極上のトーンとフレーズはもうまさに唯一無二のものでした。やっぱり僕は松本孝弘というギタリストが最高に大好きなのでした。好き好き度がぐんぐん上がってしまいました。

コラボの相手に松本さんを選んでくれたラリーさんにも感謝です(このプロジェクトはラリーさんからのオファーなのだそうです)。B'z松本ファンというのはともすると「松本さん至上主義!」になってしまいがちなので、ラリーさんぐらい年上で格上で、間違いなくマスターな方とのコラボ、というのはB'z松本ファン的にも受け入れやすく、なおかつ「こんなに素晴らしいギタリストがいっぱいいるんだ!」と世界を広げることにもなり、いろんな面からみても良い結果となったのではないかなーと思います。

そんなこんなで、結局長くなったレポおしまい! 書かずじまいになるかと思ったけど書けてよかった! 頭に思ったままばばばばばーと書いたので文章はめちゃくちゃですがご勘弁を!

なおこの日は終演後もボックス席のふかふかシートにB'z仲間で集まって0時近くまでまったり飲んでおりましたとさ。じつに至福!