
『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』
順番は前後しますが、2024年映画納めとなったのはこの作品でした。池袋HUMAXシネマズにて。「ムービーウォッチメン(説明省略)」の2024年ラスト課題映画でもありました。
びっくりするほど映画を観れていない時期だったのでそんなに行く気もなかったのですが、宇多丸さんや山本匠晃さんなどの評を聴いていたらこれはマストかなあと思い、年の瀬、仕事後にダッシュ。久しぶりに浴びるジャンル映画の予告編たちに心洗われ、この映画自体も恍惚とさせられる逸品でした。
超ざっくり言うと「ヤバい家族とお知り合いになっちゃった」という話。今度の休みにウチ来ないかいと誘われ、人里離れた邸宅へ家族三人で泊まりに行った主人公たち。ベジタリアンだっつってんのにとっておきの肉を出されたり、ちょっとどうかと思うことばかりのお泊まり会。かといって悪い人でもなさそうなので無碍にはできないし、つい絆されてしまう。いや!意を決して帰ります!……ってああ〜〜娘のぬいぐるみ忘れてきちゃった〜〜〜
な、ところから、ゲームスタートです。じわじわ見えてくる胸糞な真相。まさかのホームアローン的展開。まだやってくれるのか、こんなに楽しませてくれるのかと、ありがとうの気持ちでいっぱいになります。めちゃくちゃ面白く、幸せな映画でした。内容は全く幸せじゃないのでご注意。
『チャレンジャーズ』
これは今年、U-NEXTで鑑賞。アトロクの年末恒例シネマランキング企画でゲストの方々が皆さん絶賛しておられたので、観ねばと。あと、「こねくと」の石山蓮華さんが確か「チャレンジャーズのゼンデイヤ」ってイメチェンしてきてたような記憶あるんですよね。
お話はざっくり、プロテニス界隈を舞台とした鼻ホジな三角関係フィクション。を、なんかめっちゃハイテンションハイセンスな映画技法たちにより「すげーもの」に仕立て上げたような、珍妙な作品。キャストは説明不要のゼンデイヤ、スピルバーグ版『ウエスト・サイド・ストーリー』のマイク・ファイスト、『ザ・クラウン』でチャールズ皇太子やってたジョシュ・オコナー、以上の三人がくっついたり離れたりします。
ルカ・グァダニーノ監督、わたし得意じゃないのですが、これは確かに良かった。なによりなにより、ゼンデイヤ様があまりにも魅力的に撮られている映画でした。学生時代の青いドレス姿(なんだあの照明配置完璧な海辺は)から始まり、全編通して出てくる「観客席の中央最前にどっかり座す」姿も優勝だし、終盤の駐車場で赤く染まるゼンデイヤとかはもう笑うしかない格好良さだし。
映像もすごくて。テニスの試合で「あわや」な感じでボールがカメラ真横をかすってきたかと思えば、プレイヤーの主観視点になったり、最終的にはボールになるんですよ、わたしたち。意味わかんなくないですか。終わり方も全然意味わかんないし。でも、ねじ伏せられる良さがありました。映画館で観たかった。
並べてみたらポスターが似てる2本でした。