- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2010/04/21
- メディア: Blu-ray
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あらすじと感想
自らを「ゾディアック」と名乗り、幾度の殺人予告と殺人を愉しむ人物。
刑事、新聞記者、新聞社所属の風刺漫画家など、1969年の事件勃発から現在に至るまで半生をかけて「ゾディアック」と向き合った人々を描く、実話ベースのドラマ作品。
1本前の「アルカトラズからの脱出」に続き、狙ったわけじゃないんですが「実話ベースの未解決もの」です。しかも舞台がサンフランシスコっていうことで「お向かいアルカトラズじゃ〜ん」とか、劇中に登場するクリント・イーストウッドの「ダーティハリー(1971)」がこのゾディアック事件をモチーフにしたものだったりと、ものすごい見事な繋がりを見せてくれました。ダーティハリー観なきゃ!
さて、フィンチャー監督による殺人鬼ものっていうことですごくわくわくしていたんですけども(フィンチャー作品というだけで胸が高鳴るようになってしまった)、ちょっと予想とは違う、言ってしまえば地味めな作品でした。「セブン(1995)」みたいに猟奇殺人をメインに据えたものではなく、あくまでそれを調査する人たちの人間ドラマを描いた作品なんですね。
160分と長めなんですが、なにせ「未解決事件」なもので、衝撃のラスト!みたいなものは期待できないわけでして。となると、何度か船を漕いでしまったのはやむなしでしょうか。おもしろかったんですけどね。疲れてないときにもう1回しっかり観ないと…。
主演のジェイク・ギレンホールさんは多分初めて拝見した気がしますが、およそ主人公らしからぬ(新聞社所属の風刺漫画家、というところから既に)朴訥とした雰囲気がなんとも、この映画の独特な味わいに貢献しているように思います。今ちょうど銀英伝にハマっているので、ちょっぴりヤン・ウェンリーと被らせてみたり。wikiによれば女性関係はなかなかとっ散らかってますけどね。
観始めてからのラッキー案件として、助演にロバート・ダウニー・Jrとマーク・ラファロという「トニー・スターク&ブルース・バナー」のアベンジャーズコンビ! むしろマーク・ラファロは観終わってからの気付きだったレベルで(笑) だってほら、バナーは普段トレーナー姿とかであんまカッコよくないじゃないですか〜。
てなわけで、多分まだ正当な評価はできてないかなって感じのふわっとした雑感でした。あ、そうだ、オープニング・クレジットの裏で流れてる音楽(やけにドラムの激しいやつ)がすごい格好良かったです。本作はフィンチャーさんお得意の独立したOP映像こそないけれど、この音楽だけでかなりクールでした。
(2018年90本目)