- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2014/08/04
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自分からはあまり手に取らない系の作品ですが、同じ楽団の若い子(めったに映画は観ないそう)が最近観た数少ない映画として時折挙げていたので興味を持ち鑑賞。「ハン・ソロ」を観たときにロン・ハワード監督を調べてて、「あれっ、彼が言ってたやつも監督してる!」となったのが最終的なきっかけ。ていうかロン・ハワード監督って名作だらけじゃないですか、どれを代表作にしてるんだろう…。
概要
1976年のF1世界選手権を主な舞台に、ジェームズ・ハントとニキ・ラウダという実在のF1レーサーたちを描いた実話ベースの作品。
事実は小説よりも奇なり
概要の通りノンフィクション的なお話、のはず。とはいえ好敵手ものとして出来過ぎな話でしょ〜〜かっこよすぎるわ〜〜なんて思いながら御本人たちのWikiを読んでたら、なんなら映画より劇的じゃねーかとコケそうになりました。たとえばラウダのこれとか。
全身のおよそ70%の血液を入れ替え、数日間生死の境をさ迷ったが、臨終儀式の用意のために牧師が病室に訪れた途端にラウダは驚異的なペースで回復。
ニキ・ラウダ - Wikipedia
あのシーンほんとだったのかよっていう(笑) また、ハントの死に様のこれとか。
私生活では2度結婚している。3人目の相手へのプロポーズが成功した数時間後、ハントは心臓発作でこの世を去った。
ジェームス・ハント - Wikipedia
ふたりともフィクションの星に生まれたような人物だったんですね…(ラウダさんは御存命)。
また、役者が本人にそっくりだったのも驚きました。特にラウダは、御本人が出てたんじゃないかってくらい似てますね。ハントを演じているのはクリス・ヘムズワースで、ハント御本人も負けず劣らずのスーパースター系イケメン。クリス・ヘムズワースは「マイティ・ソー」シリーズのイメージが強すぎてわたしの中で三枚目俳優だったんですが、このたび二枚目俳優にランクアップいたしました。普通にかっこいいのね、あなた。
最終決戦の地が日本
えっ。…ってなっちゃいましたけど、これも本当なんですね。こんなすごいレースの最終決戦が日本だなんて、日本人からしたらすごい都合のいい話というか。レース知識ゼロの素人からすれば「嘘でしょ」っていう。レース場から見えるでっかいフジヤマ見たときにめちゃくちゃ嫌な予感しちゃいましたもん。でもあの見え方も本当なんですね。いやほら、最近「パシフィック・リム:アップライジング(2018)」とかあったからそのトラウマが…。
車とかどう運んでくるんですかね。F1世界選手権ってすげえんだな、と思いました。ちなみに富士スピードウェイは「日本人初のボンドガール」で有名な「007は二度死ぬ(1967)」にも出てくるそう。やろうと思いつつ先送りにしてる007前作制覇、そろそろスタートさせるべきかもしれません。
常に死のリスクとスポンサーの圧を背負いながら原動機付き棺桶を爆走させるレーサーの刹那感にじわじわと共感できるようになってくる描き方がとても丁寧で、また男二人の理想的な好敵手関係もグッとくるものがあって、よい作品でした。F1のことは全然知らなかったけど、今度なにかで見かけたらこれまでよりは興味を持てそうです。あと、ハンス・ジマーの音楽がものすごいハンス・ジマーでした。
(2018年140本目)