【ネタバレ】ゲーム・オブ・スローンズ最終章エピソード4「最後のスターク家」雑感
「ゲーム・オブ・スローンズ」最終シーズン(シーズン8)エピソード4の感想記事です。ネタバレを大いに含みますので未見の方はご注意ください。
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GOTが終わるまであまり他の映画などを観る気がしなくなってきた353です。皆様いかがお過ごしですか。
さて、今回は思ったほど話が進まなかったような気がします。というのも、お通夜の後の飲み会がなげえ。決戦前夜をじっくり描いたEp2、死闘をひたすら描いたEp3ときて、これまた前代未聞の飲み会じっくり回。途中からレッドウェディングばりの悪寒が走ったのはわたしだけじゃないはず。
こいつドラゴン乗ったんだぜー!と大人気のジョンを見ながら、一気に虚しさが襲ってくるデナーリス。飲み会の最中にふと堕ちるのあるあるだし、このデナーリスの感情はだいぶ理解できる。かも。
今回のエピソードではデナーリスが表情だけでものを言うシーンが非常に多く、エミリア・クラークのチャームポイントでありながらこの作品ではあまり活躍の機会がなかった「表情筋」が大いに活躍。特にそれが見られたのは、飲み会後にジョンと一悶着するシーン。ここまで感情をあらわにするデナーリスもなかなか見れませんよ。
あと、ジョンが「一生のお願い」を聞いてくれないと解った時のスッと冷める表情は、かつて死に際のヴィセーリスに向けた眼と同じ。あ、こいつじゃねえな、っていう顔。徐々に歪んでいくラストシーンでの表情も印象的。非常につらいシーンかつ、これにてサーセイの狙い通りというわけですが果たしてどうなるのでしょう。残り2話、少なすぎる…!!
そう、そんなわけで今回は……
デナーリスを推し直したい
壁の向こうで我が子を一頭亡くして傷心のままウィンターフェルへやってきたであろうデナーリス。ここへきて彼女はさらに大切なものを次々と失っています。
ドスラキ軍は壊滅、アンサリードも残りわずか(合成し忘れかと思った。少なっ)。ジョラーを亡くし、我が子をもう一頭亡くし、ミッサンデイまで失った。さらに、王座の正当な継承者であるというアイデンティティも失いかけ、ここまでずっと張り詰めてきた糸が切れそうになってる、そんな状態。
デナーリス推しからこの作品に入ったわたしですが、ここんとこデナ株は落ちていました。まあやっぱ、男できてパッとしないんスよねっていう感じのところありました。しかしながら!!ここで応援しなくてどうするよ!!ということで残り2話、彼女を推し直すと決めましたよ(たぶんね)。次いで推すようになったティリオンも今のところはデナーリスに仕えているようですし(ヴァリスがこわいね)。
不謹慎ながら満たされております
王都で顔を歪ませるデナーリスに「この顔だよ…」と満たされてしまったわたし。
デナーリスの魅力といえばやはり水戸黄門的な「印籠」感。なんだこの小娘、と思わせておいてドラカリス!っていうのが好きだったんであります。
でもあれってあくまでデナーリス陣営側のみに感情移入している場合の快感で、例えばウィンターフェルに突然彼女がやってきてドラカリスしやがったら、と考えると全然イイネではない。デナーリスの魅力は紙一重。
ところで最後のドラカリス対象は王都となりそうですが、じゃあサーセイにも感情移入しちゃうんじゃないのっていうともちろんするんだけど、同時に悪役としての完成度が素晴らしいので仮に崩御なされた場合の痛快感もひとしおかと。すごいよサーセイ。2エピソードぶりの彼女にもやっぱり「この顔だよ…」と満たされてしまった。
入りきるわけもない雑感箇条書き
お通夜ムードの飲み会(ってかお通夜だから当然なんだけど)を盛り上げようと頑張るデナーリス、意外。ジェンドリー・バラシオンとアリア・スタークに乾杯!
飲み物片手に「次はどのテーブル行こうかな」ってしてるサンサがよかった。すっごい飲み会っぽい。行く先がハウンドなのもよい。
サンサの「小指やラムジーのおかげで小鳥だった自分を終わりにできた」っていう台詞がちょっと物議を醸してるみたいだけど、忌まわしいことをきっかけに自分が変われた自覚があるのだとしたら、「本人だったら」この言い方をしていいと思う。
ブライエニー酔うとめっちゃ明るくなる。
普段飲まなさそうなブライエニー、あんなパリピゲームでべろんべろんになっても二日酔いにはならなかったっぽいの強い。
人の「暑いな…」を笑うな!(しかし笑ってしまう)
ポドリックの「あの」設定、再び日の目を浴びる。しかもよく見るとハウンドが振り払った子も合わせて2名お持ち帰りしてるんである。ポドリック〜〜〜!!!
突然の情事から丸一日しか経っていないのにもはやアリア様に超ゾッコンなジェンドリー様。
トアマンドはあいつウザ絡みが強いので飲み会ではあまり一緒になりたくない。
木の下に呼び出されちゃったジョン、草。散々誓わせておいてブランに説明丸投げすんのも草。ジョンにはまだ残念ながら草しか生えない。残り2話…。
どんどん破られていく誓い。サンサはリトルフィンガーから考え方の教育を受けたので…、みたいなベニオフさんの話おもしろかった。
そういえばジョンがドラゴンに乗ることはもうなさそう。運転代行でもしない限り。
ブローン………!!!!!! 今回いちばん心臓が止まりかけた。
アリアハウンド再結成うれしい。
生き残ったブレーンたち(ティリオン、ヴァリス、サム、ブラン?など)ここからいいとこ見せてほしい。
ブランの車椅子はターガリエン家ご愛用のタイプだったことが判明。
スコーピオンのコクピット?にどっかり腰を据えるユーロン、最近見たばかりだからってのもあるけど、あれ絶対に「ジョーズ」のクイント船長オマージュだと思う。
交渉の道具に十分なり得る人間を斬首することにかけては金髪の血筋、揺るぎない。
ミッサンデイとグレイワームは正直「ヌルい…」と思っていたのでまあこうなっても仕方ないなという気持ちがある。むしろウィンターフェルでどちらか死ぬつもりでいた。
恋というのは病であるゆえ、あのブライエニーが泣いてすがるのもむしろリアル。ああジェイミー、貴方どの運命を選ぶの…。
通称スタバ案件はオンデマンド版でも健在でした。本国だといっぱい弄られてて楽しい。
というわけでまた来週。
上に書いた「ジョーズ」のこのシーン、音の感じとかほんと最高なのでついでに見ていってください。GOT的な音の質感だと思う。