ドイツ製Netflixドラマ『DARK/ダーク』、現時点での最新であるシーズン2まで観終わりました。1エピソード観ては「ふう………」となる、『ゲーム・オブ・スローンズ』最終章ぐらいの感じでした。や〜疲れた。面白かったけど疲れた。
3つの時代で済んでたシーズン1と違い、5つぐらいの時代を、しかもタイムトラベラーまで一気に増えてみんな動きまくりという複雑さ。『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』でいうところの「老ビフ」がいっぱい、って感じ。もう誰がどこにいるやら、何をどこまで知ってるやら分からん! むずかちい!
感想を書くにも何から書けば状態なので、キャラ語りをしてみようと思います。シーズン2ラストまでのネタバレを大いに含みます。
シーズン1のネタバレなしプッシュ記事はこちら。 では以下、ネタバレありです。
カーンヴァント家
- ヨナス
- 『ダーク』のジョン・スノウ、と思っている。本作の中でいちばん顔が好きじゃないキャラ(ひどい)。性格をとってみても、無言の時間が長いキャラは嫌いなのである。中年ヨナスは髭を隠してみると結構よく似ている。アダムは…ちょっともうよくわかんないです。語るべきことがありすぎて語る気にならないキャラクター。
- ハンナ
- クソ女レベルをどんどん更新していくハンナだが、初登場時からじつはいちばん好きな顔=好きなキャラである。極度のなで肩が惜しい。GOTのサーセイしかり、物語上でのクソ女はクソければクソいほど好きだったりする。86年のハンナも好き。ただ、53年の対ウルリッヒ戦ではさすがに引いた。
- ミハエル
- 2019年のミハエルは首吊ってクランクアップだと思っていたので、2-6でのまさかの登場に驚いた。あのエピソードはつらかった…。ミッケルが育ってたのでシーズン2の撮影期間中に撮ったものだろう。きっとキャストたちは束の間のパーティータイムで楽しかっただろうけど、見てる側としてあんなにつらい平和はない。ミハエルとヨナス感動の再会も、「死なないで!」「え? 死ぬつもりないけど」「へ?」「なるほど死ねばいいのか」のもどかしさよ。
- イネス
- 86年のイネスが好き。疑似家族が好きなので、イネスとミッケルの関係性にはすごく感情移入をしていた。最終的にああなってしまうのがつらい。ところで2019年のイネスってどうなったんだっけ…。全然出てこなくなったけど、生きてんだっけ…。もうちょっと掘り下げが欲しいキャラクター。あの家がイネスのだったのは驚き。
- 86年のイネスが好き。疑似家族が好きなので、イネスとミッケルの関係性にはすごく感情移入をしていた。最終的にああなってしまうのがつらい。ところで2019年のイネスってどうなったんだっけ…。全然出てこなくなったけど、生きてんだっけ…。もうちょっと掘り下げが欲しいキャラクター。あの家がイネスのだったのは驚き。
ニールセン家
- ミッケル
- ミッケルとミハエルの関係性を知ったときが、このドラマにハマった瞬間だと思う。そんなのあり?!って。卵が先か、鶏が先か。それをとことんまで複雑化させたのが『ダーク』の魅力であり、厄介なところでもある。
- マルタ
- 暗いけど好きな子。そこはかとなくエロい。シーズン2最終話ではついにパラレルワールドも発生、デコッパチじゃないマルタがやってきた。どうなってしまうのだ。
- マグヌス
- シーズン1での髪の流し方が好き。シーズン2でもメタルバンドのベーシストみたいな髪型で好き。なんとも悲しげな表情が好き。未来のマグヌスもよく似ている。
- カタリーナ
- ウルリッヒ
- ハンナに“乗って”た初登場シーンでは爽やかイケオジだった気がするのだが、一瞬でマッツ・ミケルセンみたいな険しさになった。演じているオリヴァー・マスッチさん、名前に覚えがあるなと思ったらなんと『帰ってきたヒトラー』のヒトラー役! ということはかなりのコメディアンでもある。本作で唯一知ってる俳優さんだった。さて、このウルリッヒはまあ可哀想である。弟をなくし、息子までなくす。人知れず弟の死体と対面し、息子は命こそあったものの愛人の旦那になっていた。過去へ行ったら捕らえられて精神病院で晩年まで過ごす羽目に。未来から愛人が迎えにきてくれたかと思いきや見放される…。嗚呼、合掌。最初こそ苦手なキャラだったけど、感情移入せざるを得ない感じになりました。
- アグネス
- 50年代のファッションとレズビアン設定が最高であった。スカーレット・ヨハンソン系。ニールセン家の家系図の上のほうはあんまり語れることがないので適当に省略。
- 50年代のファッションとレズビアン設定が最高であった。スカーレット・ヨハンソン系。ニールセン家の家系図の上のほうはあんまり語れることがないので適当に省略。
ドップラー家と関連人物
- エリザベート
- この子かわいい、めーっちゃかわいい。シーズン1→2で、ミッケルよりもこの子の成長に驚いた。未来の姿はなんとも痛々しくてあまり好きじゃない。そしてまさかの、子であり親である設定…。とんでもねえドラマだ…。これを書くのに見ている相関図でエリザベートの隣にヤシンがいるのでついでの話だけど、マッツは昔の話だからともかく、ヤシンの失踪は軽んじられすぎじゃないか…?
- フランツィスカ
- 全裸で湖から上がってくるシーン、なぜか『シャイニング』の全裸おばあちゃんを連想してしまった。マグヌスと同じくらいのモブ役、と思いきや二人とも未来でご活躍なされている様子で。あれ最初、マグヌスとマルタだと思ったのよね。言われてみるとフランツィスカの顔だけどマルタにも見える。
- シャルロッテ
- ヨナス同様無口なキャラだが、こっちは好き。早い時点で状況を飲み込んでくれたのも、ストレスにならなくて良い。BTTFのマーティとドクしかり、秘密を共有できる人が一人でもいると気分良く観ることができる。…んだけど意外にも本作の場合シーズン2でほとんど全員がその秘密を知り、タイムトラベルしまくることになる。画期的…。
- ペーター
- 悪い人じゃない(おわり)。
- ヘルゲ
- 53年のヘルゲが可愛くて好きなのに86年のヘルゲはパッとしないし2019年にはチクタクじいさんだし、このキャラに関してはキャストの違和感が拭えない。余談だけど、シーズン1で子ヘルゲが「ハッ」と目覚めるとこがGOTオマージュに思えた。さらにいうと、ヨナスとマルタの関係性(の真実)もジョン・スノウとデナーリスのそれなんだよな。
- グレタ
- 悪いサザエさん、と呼んでいる。血が通ってない母親、って感じだがなぜか好き。
- H.G.タンハウス
- ノア
- 置き所の難しいキャラだがここで書いておこう。まさか、愛しのエリザベートとくっつくとはな…。今回ようやく気付いたことだけど、わたしは神父のあの服装が嫌いらしい。古くは『サタデー・ナイト・フィーバー』でトラボルタのお兄さんが着てたやつ、最近では『フリーバッグ』の神父。なんか、詰襟自体はいいんだけど一部分だけ出てる白いのが生理的に受け付けないらしい。特殊。
- 置き所の難しいキャラだがここで書いておこう。まさか、愛しのエリザベートとくっつくとはな…。今回ようやく気付いたことだけど、わたしは神父のあの服装が嫌いらしい。古くは『サタデー・ナイト・フィーバー』でトラボルタのお兄さんが着てたやつ、最近では『フリーバッグ』の神父。なんか、詰襟自体はいいんだけど一部分だけ出てる白いのが生理的に受け付けないらしい。特殊。
ティーデマン家
- バルトシュ
- 顔と髪型が好き。「glee/グリー」のカートみたいな、スタイリングキメキメの少年がわたしは好きらしい。考察によれば切ない結末が待っているようで、そもそもこの子だいぶ可哀想な境遇なのに…感情移入しちゃうわ。
- レジーナ
- こんなに活躍しないキャラがいるとは。こないだ見た『コンテイジョン』のグウィネス・パルトローみたいだ。絶対キーパーソンだろうと思っていたので、癌に倒れたときは驚いた。風評被害でホテルが経営難、ってとこでまず可哀想だし、かつてのいじめられっぷりも可哀想だし、極め付けの病である。一番可哀想かも。
- アレクサンダー
- 好きな顔なんだが、こちらもなかなか険しい人生。ハンナが彼から金を搾り取ってたのは華麗すぎてたまげた。自分の父ちゃんが同級生のママから脅迫されてる、ってバルトシュどんな気持ちよ。ここについでに書くならば、アレクサンダーに目をつけているFBIの特別捜査官。彼も好きな顔ではある(基本的に顔面で好き嫌いを決める)が、また事態を複雑化させよる…。全く外部の人間、でよかったのにな。
- クラウディア
- このおばちゃんがここまで重要人物になるとは思いもしなかった。86年のクラウディア、時間のフットワーク軽すぎだろ。2019年の図書館で電子端末に触れるシーンがよかった。彼女もタンハウスと同じく理系の人間だから必要以上に驚かない。そして時代は変わろうともQWERTY配列は正義。86年の彼女は好きなのだが、白い悪魔と化した2019年の彼女は胡散臭さが過ぎて苦手。ていうかこの世界の人たち、揃いも揃ってみすぼらしく老けすぎだろ。宮崎駿の世界みたいになってんぞ。それはそれとして本作の時代別キャスティングは素晴らしく、なかでも中年クラウディアと老年クラウディアのくりっとした眼の感じは特別すごい。よく見つけてくるもんだ。
- ドリス
- アグネスとの情事が好きです!(おわり)
- エゴン
以上、数名省きましたが(ウルリッヒの両親はほとんど絡んでない、ですよね…?)いろいろ振り返りつつのキャラ語りでした。最初は何も分からなかったのに、いつの間にか家系図まるっと語れるくらいのめり込んでたんだなあと嬉しい気持ちでございます。シーズン3、早く観たいです。できれば、このあれこれを忘れないうちに…。