原題「A STAR IS BORN」。1937年公開の「スタア誕生」以降2度にわたりリメイクされてきた同名映画の、3度目のリメイク。レディー・ガガ、ブラッドリー・クーパー主演(兼監督)。久しぶりに公開初日の鑑賞です。前回の映画館が「ボヘミアン・ラプソディ」だったので、レディオ・ガガからのレディー・ガガです。
あらすじ
歌うことが好きでショウビジネスにも興味はあるが、容姿のコンプレックスなどから一歩踏み出すことはできずにいるアリー(レディー・ガガ)。超人気シンガーでありながらその私生活は酒浸りなジャック(ブラッドリー・クーパー)。
ある日ジャックは、立ち寄ったバーでパフォーマンスをしていたアリーに惚れ込む。彼女に歌唱力のみならずソングライティングの優れた才能も備わっていることを確信し、半ば強引にスターダムへと引き上げた。ついにはグラミー賞にまでノミネートされ、順調にキャリアを積んでいくアリー。しかし、彼女が上り詰めていくごとにジャックは落ちぶれていくのだった。
フェアじゃない感想書きます
はじめに。今回わりと「うーーん!」寄りの感想となっております。その要因として-
- 画面に酔った
- 1954年版がすごく好き
- 画面に酔った
などの知らんがな案件が大きく含まれており、フェアな評価ができてない自覚大です。きわめて個人の感想です。
とりあえず酔った
体調のせいかなんなのか。普段あまり映画館で画面酔いすることはないのに(「カメラを止めるな!」でも酔わなかったのに)、今回は気付いたらうっすら酔ってました。手持ち感強めの映像がなかなかしんどかったです。比較的静かめの映画なだけに、もうちょい落ち着いたカメラワークでもよかったんじゃ〜、なんて思ってしまいましたが、まあかなりの部分は自分のコンディションでしょう。フェアじゃないその1。
54年版が好き
ジュディ・ガーランド主演で作られた1回目のリメイクが1954年版です。
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とにかく1954年版には衝撃を受けたんですよね。オリジナルの1937年版を未見なのでこれまたフェアじゃないんですが、少なくとも「スタア誕生」というタイトルからは想像しにくい展開になっていると感じてそこに衝撃を受けたので、同じ展開だと分かってしまっているともう衝撃を受けられないという(笑) リメイク作品にそんなこと言うのは完全にクレーマーでしかないんですけど。
キャストもやはり54年版でのジュディ・ガーランドがたまらなく好きで。圧倒的歌唱力があって正統派美人ではなくてスキャンダラス、という要素でいえばレディー・ガガは十分この役に相応しいのですが、やっぱりいろいろと比べてしまうのでした。
ちなみにほんと、終盤にかけての展開はかなりそのまんまです。ご興味あったらぜひ、です。そのあたりのことはこちらの記事がものすごく充実していて、ああすごいなあ…と思いました。
音楽面でのご都合展開が苦手
そもそも結構序盤でつまづいてしまって。「シャロウ」をステージ上で初披露したところ。「君の鼻歌をアレンジした」的なやつをああリアルな画で見せられちゃうと「いや無理でしょ」って思ってしまうのであります。
だってあれでしょ? 駐車場での鼻歌でしょ? あんなアカペラからベースライン、コード進行、しっかり汲み取って、リハなしで最後まで歌い通せるようにアレンジするの、無理じゃない??? アカペラじゃなくてピアノの弾き語りとかにしてくれてればそのあとのリアレンジもかなり現実的になってくるんだけど。
いやもしかしたら帰りの車のなかである程度作り込んだのかもしれない。それに、とてつもない集中力で「なぜか完璧に合ってしまう」みたいなことは確かにあるっちゃある。そういうことか!そういうことにしとくか!天才だし! …と納得させようとしてもやはりあれは、無理でした。完全にミュージカルに振り切ってればそういう展開は全然ありなんだけど、あのリアル感のなかで同じことをやられると無理なんだ〜〜〜〜〜!!!(ごめんね〜〜〜!!!)
おそらく最初のエモさ爆発なのであろうこのシーン、もう少し、もう少しだけ何か間に挟んでくれたら、少なくともリハだけでもしてくれたら純粋に楽しめたのに、と惜しい気持ち。このテの展開だと、「スタア誕生」へのリスペクトを強く感じる「はじまりのうた」がわたしは好きです。
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(2018年240本目 劇場鑑賞)