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映画『プラダを着た悪魔2(2026)』感想

『プラダを着た悪魔2』を観て、一週間溜めた洗濯物をコインランドリーに突っ込んで、帰ってきた。最高に元気の出る映画だった。ここのところGWの連勤疲れなどもあり年間ベスト級にメンタルが終了していたのだが、本当にびっくりするほど元気が出た。こんな浮世離れしたお仕事映画を観て、割と素直に「あ〜〜、仕事頑張ろ」って思えちゃうのは(この映画のバランスが)すごい。

じつは前作を観たことがなくて、先週あたりにアマプラで初めて観た。名作になるとは思ってなさそうな軽さのオープニングから気に入ったし、シェイクスピアの妻と同じ名前であることでもおなじみ、とはつい最近知ったばかりなアン・ハサウェイの三枚目キャラも好感が持てた。ルッキズムだとか企業戦士奨励ムービー的な危うさはもちろんあるが、最後にいろいろ投げ捨ててくれるので巧い。ドラッギーな社畜パートもなんだかんだ楽しめて、いいとこ取りだと思う。そういえばわたしは目鼻立ちが見事なアン・ハサウェイさんのお顔をどちらかといえば苦手と認識していたはずなのだけど、2026年に観た2006年のアン・ハサウェイは純粋にめっちゃ素敵と感じた。魅力がわかるようになってきたらしい。

今回の『2』は、軽いオープニングを踏襲しているのがまず嬉しい。NY映画としても変わらず秀逸。さらに、2026年のアン・ハサウェイが超超超ちょう素敵でわたしは身悶えした。トム・クルーズとかもそうだなと思うのだけど、「強すぎる」人が年齢を重ねて程よく角が取れてくる感じ、とても好き。そして、素敵なのはアン・ハサウェイだけじゃない。メリル・ストリープ演じるミランダも、エミリー・ブラント演じるエミリーも、スタンリー・トゥッチ演じるナイジェルも、20年前より(ていうかまあ観たのはたった数日前だけど)ずっとずっと素敵になっていた。同窓会展開でこんな切磋琢磨なことあるんだなあと、物語内とそう違わず過酷な世界であろう現実の20年間を生き抜いてきたスーパースターたちの、凄まじい説得力。

それにしても、この映画が持つドラマシリーズ的な馴染み力は何だろう。今回の『2』で「シリーズ」になったとはいえ、この20年間は『プラダを着た悪魔(2006)』の1本があっただけである。だよね? だというのにアン・ハサウェイ演じるアンディも、ミランダもエミリーもナイジェルも、7シーズンくらいあるドラマのキャラクターかのように身近に感じられる。製作陣がすごいのか(SATCチームらしいから当然すごいのだろうけど)、キャストがすごいのか(そりゃすごいんだけど)、ごく稀に起こる奇跡なのか。ちょっと洗濯物を回収してきます。

洗濯物を畳んで風呂に入って戻ってきました。はい、で、なんだっけ。まあそう、すごいなと思う。ナイジェルよかったね…ってしみじみしみじみしたし、ミランダがぶっきらぼうにイヤリングを外してボウタイブラウス緩めるとこでもグッときたし、アンディとエミリーのラストシーンも良かったなあ。今はもうシスターフッドって言葉は古くなってるしあれは「友達」でいい。ゼロカロリー理論は万国共通。ミランダの「Thank you.」で落涙しちゃったのはそれはそれでどうなんだと思わなくはないが、人は完璧じゃないし、ありがとうだって難しい。それは分かる。どんな大立ち回りよりも、ミランダの「Thank you.」が大きい意味を持つ。それがこの映画。

予告編のシーン、予告編にしかなかった!