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主に映画の感想文を書いています

帰ってきたヒトラー(2015)

f:id:threefivethree:20190311194407j:plain ドイツでベストセラーになった風刺小説を、同じくドイツで映画化した作品。

なぜか2014年のベルリンで目を覚ましたアドルフ・ヒトラーが、現代に順応しつつ再び地位を得ていくという、ものすごいセンシティブな風刺コメディ…です。

正直、ヒトラーのこと全然知らないのです。ホロコーストとかその時代の話をたまに観るくらいで、漠然としたイメージしかなくて。なので教養のなさをひたすら悔やむ2時間でした。楽しんだけど、詰め込まれた情報量からしたらきっと1割も楽しめていないんじゃないかと思ってます。

ですが、知らないなりに引き込まれる映画でもありました。観ているうちにすっかり本物のヒトラーを見ているような気持ちになって、しかも彼はぶっちゃけ魅力的で。結局そういう、現代社会にヒトラーが現れたら我々はまた感化されてしまうのか?みたいな映画らしいのです。

まるで予想のつかない展開といい、かなり不思議な映画体験のできる作品です。すごくおもしろかったけど、すごく…何も書けない…。

(2019年31本目)

帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1)

帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1)

ヒトラーがメールアドレス取ろうとしてるくだりの「ヴォルフスシャンツェ…… 6が付くわ」で声出して笑いました。

MAMA(2013)

f:id:threefivethree:20190310184339j:plain 「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017)」のアンディ・ムスキエティ監督作品。…だったというのは観終わってから知りましたが。製作総指揮はみんな大好きギレルモ・デル・トロ

出演しているのはジェシカ・チャスティン、それから「ゲーム・オブ・スローンズ」でジェイミー・ラニスターを演じるニコライ・コスター=ワルドー。「デルトロとニコライのホラーがあるよ!」とおすすめされてホイホイ乗ってしまいました。そう、ホラーです。一応。

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黒髪ジェシカ・チャスティンが新鮮

ざっくりいうと、成仏できてないどっかの母親の霊〝ママ〟に振り回される無関係な人たちのお話。母性の絡んだ物語なので、ただ怖いだけのホラーではなく少し切なさもある、ドラマ性のやや強い作品になっています。かつファンタジーやサスペンスの要素も感じられて結構盛りだくさんです。

本作の元になっているものとして、アンディ・ムスキエティ監督が製作した3分にも満たないショートフィルムがあります。こちらはYouTubeで観ることができます。

短い尺ながら、空気感や間取りなどが映画にそのまま継承されているのがわかります。でも長編映画版に関しては、総指揮とはいえデルトロさんもかなり製作に関わっている感があります。だって、すごいデルトロみあるもん。「パンズ・ラビリンス(2006)」的な余韻残るもん。トトロいるもん。

最後の展開はモヤッとしちゃったりもしますが、まあいいことにしましょう。お姉ちゃん推しだから。

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奥が、マイ推しのお姉ちゃん

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一番の推しはニコライ a.k.a. ジェイミーですけどね!

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やっぱジェシカ・チャスティンの髪色はこっちがしっくりくる

そんなわけで、苦手だけどたまーにホラー系を観てしまうわたしなのでした。そう、ジェームズ・ワン監督の新作ホラー「ラ・ヨローナ〜泣く女〜」観なよ!やだよ!っていう話から、じゃあ手始めにと本作を勧められたわけですよ。 これな〜「グリーンブック」のリンダ・カーデリーニさん出てるからな〜〜映画館でホラー映画デビューしてみるかな〜いや〜〜嫌だな〜〜(もうしばらく悩めます。5月公開予定)。

(2019年30本目)

Mama (字幕版)

Mama (字幕版)

PrimeVideoで200円くらいなので課金して観ました。ホラー苦手なのに偉い。偉すぎる。