2021年7月に観た映画を振り返る〈感想記事の一覧〉
7月に観た映画などを振り返ります。公開のタイミングで劇場鑑賞したものを新作、それ以外を旧作としています。リンク先は感想記事、並びは鑑賞順です。先月分はこちら。
- 新作
- 旧作
- カタブイ 沖縄に生きる(2016)
- 横道世之介(2013)
- あの、夏の日 〜とんでろ じいちゃん〜(1999)
- 可愛い悪魔(1982)
- 街の灯(1931)
- 返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す(2018)
- トラスト・ミー(1990)
- 愛・アマチュア(1994)
- シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016)
- シンプルメン(1992)
- 配信ドラマ
- ファルコン&ウィンター・ソルジャー(s1)Disney+
- ロキ(s1)Disney+
新旧織り交ぜて16本、いい感じです。長らく未使用の固定費と化していたDisney+も『ファルコン〜』『ロキ』で一気に取り戻しました。噂に違わず『ロキ』おもしろかったなあ。「自分と向き合う」ことをこんなふうに描けるなんて、MCU恐るべし。
さて、新作粒揃いの7月ですが、すごかったな……っていう2作を選ぶとすれば『アメリカン・ユートピア』『プロミシング・ヤング・ウーマン』でしょう。『アメリカン〜』は配信が始まったらすぐに周囲(楽団まわり)で布教したい。最近みんなテレビでかいんだからおうちで堪能してほしい。
対して『プロミシング〜』はかなりキツい作品でした。ちょうど今さっきアトロクで宇多丸さんと宇垣美里さんがこの作品の話をしてて、「男性にとって他人事じゃないのはもちろんだけど、女性からしてもそういう気まずさみたいなのってあるの?」みたいな旨の質問に対する宇垣さんの回答がすごく良かったな。要は「ある」っていうことだったんですけど。多分podcastとかに残らない部分なので簡単に書き起こします。
言ったことないつもりだけど、「隙があったんだよ」って言ったこと本当になかったかな。「あの子いつも無茶な飲み方してるもんね」って言って、フラフラな彼女を誰かが連れて行くの見逃したことなかったかな、本当になかったかな。たとえ言ったことがなかったとしても、「そういう被害を受けた」と言葉にした人に対して冷たい目を向けたりしなかった? しなかった人がこの国にいる?って、すごく自分に思いました。(TBSラジオ「アフター6ジャンクション」2021年8月3日放送分より、18:27頃の宇垣美里さんの発言。文字起こしに際し、若干言い回しを変えている部分あり)
この映画を観て「本当に男ってクソ」としか思わない人も一定数いるだろうけどそれは多分この映画が伝えようとしているメッセージとはズレがあると思っているので、宇垣さんからこういう感想を聞けてすごく安心したというか、推し度が高まるのでした。(ていうかこれは『プロミシング〜』の記事に書きなさいよ、わたし)
旧作では、やっと観れた『横道世之介』が期待以上に良かった!とか、ハル・ハートリーを初めて観た!とか。
どさくさに紛れて
あとそう、チャップリンの『街の灯』。盲目の花売りに恋した浮浪者の物語ですが、これはですね、最近お世話になっている「シネマ・チュプキ・タバタ」の運営母体「バリアフリー映画鑑賞推進団体 シティ・ライツ」、こちらの命名由来となった映画でございます。
この「音のない」映画を目の見えない人に楽しんでもらうことは可能だろうか。そんなところから「シティ・ライツ」の活動はスタートしたそう。これだけお世話になっているのに未見なのはまずいだろう、とDVDを借りて観たのですが、そうか……ここから始まったのか……という感慨が先立ってしまい映画の感想にいまいち繋がらず。かといってテキトーなことも書きたくないしどうしようと悶々したまま一ヶ月弱。うむ、これを感想としよう……(2021年107本目/TSUTAYA DISCAS)(テキトーじゃないか)。
なお、ご興味ございましたら「シティ・ライツ」の動き出しから「シネマ・チュプキ」誕生までが綴られた代表・平塚さんの著書『夢のユニバーサルシアター』をお読みくださいませ。音声ガイドの作り方も学べます。
だいぶ長くなってしまったので7月分はここまで。