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主に映画の感想文を書いています

Disney+でミュージカル「ハミルトン」を観た

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きみ絶対『ワンダヴィジョン』観たほうがいいと言われ、重い腰を上げてDisney+に入った。『ワンダヴィジョン』は確かにめちゃくちゃ面白くてMCUマジ裏切らねえなという気持ちなのだけどまだ未完結なので書かない。独り言モードなので今日はこんな文体。

Disney+に入ったとTwitterに書いたら別方面からもプッシュが来た。『ハミルトン』を観ろと。そうだった、あの常時プレミアチケットなブロードウェイ・ミュージカル『ハミルトン』がDisney+で実質無料なのだった。英語字幕のみなのが難だが、まあ実際にブロードウェイで観るとしたら字幕すら付かないのだからよかろう。

そんなわけで軽く「ハミルトン 予習」とかで予習してからいっちょ拝見。9割は何言ってるか分かんなかったけど、それでもとても良かった。知ってる単語をつまむだけで筋書きの断片ぐらいは追えたので、英語とはいえ字幕があるのはありがたいことだ。復習してもう一度観たい所存。

言語の壁を超えて最初に思わず口元が緩んだのはスカイラー3姉妹のナンバー。歌がうまい。強い。大勝利。ハミルトンの妻となり様々な顔を見せるイライザがなかでもやはり印象的だが(ビートボックスかわいい)、ラストのあんな大役まで担うとは。自然と目頭が熱くなった。

言語の壁を超えすぎていた問題児はジョージ3世。なんだかんだであのダラリラおじさんがずっと頭から離れない。おのれジョナサン・グロフ、独立させてくれ。

この作品はヒップホップ色強めの楽曲で構成されており、とにかく言葉数が多い。常にビートの上で展開していくため、誰か少しでも舌がもつれたらきっと崩壊する。そうでなくとも口が乾く。全てが緻密に絡み合った総合芸術といった趣で、ミスなく演奏されていく3時間弱の大曲に聴き入った。一体どれだけ練習を重ねてこのクオリティに辿り着くのだろう。水はちゃんと飲めているのだろうか。

視覚面では二重の回り舞台が印象的に活躍する。動きを見せるというよりはむしろ時間を止める役割で使われていることが多く、特にラストの緊迫した決闘シーンにおける走馬灯のような表現には芸術の極みを感じた。

そんなミュージカル『ハミルトン』を創り上げた脚本・作曲・作詞・主演のリン=マニュエル・ミランダさま。天才だよとは聞いていたが、いざ天才の所業を目の当たりにするとちょっと意味わかんない。アレクサンダー・ハミルトンよりもまず貴方を知りたい。

そういえば初めて『ハミルトン』のステージを見たのはこの動画だった。『コーラスライン』の『What I Did for Love』は狂おしく好きな曲なのだけど、知った顔が並ぶ状態になった今、よりキュンキュンする。ミュージカルのいいところが詰まっている。