先日『ザ・ボーイズ』の記事を書いた後にふと気付いた、盲点中の盲点。わたし『スーパーマン』観たことない…。ということで早急に観ました! スーパーマンも観てない野郎がザ・ボーイズ語っててすみません!!
スパイダーマン同様、新旧いっぱいある印象のスーパーマン。[スーパーマン どれ]とかベタな調査をした結果、1978年のクリストファー・リーヴ版をわたしのファースト・スーパーマンとしました。
普通に面白かったです
150分という長尺に思わずひるんでしまいましたが、いざ観てみると案外とても掴みがよく、まだ15分くらいかな…?と感じた導入部分で既に40分経っていたりと時間の流れが早くて最後まで飽きずに観れました。
理由のひとつには、結構いろんな時代や場面で構成されている、というのもあるかもしれません。なんせ冒頭は超SF的な異星だし、地球へやってきてからの幼少期〜青年期はアメリカの農業地帯みたいなところ。大人になってニューヨーク生活を始めると今度は「クラーク・ケント」の時間と「スーパーマン」の時間があり、マンハッタンを飛び回っていたかと思えば最終決戦?は西海岸。ヒーロー活動以外にもロマンチックな時間があって、さらには途中途中にヴィランの行動がインサートされたり…と非常にバリエーション豊かな絵面です。
もうひとつの理由は、ジョン・ウィリアムズの音楽! スーパーマンのテーマ曲がJWなのは知っていましたが、劇伴もめちゃくちゃいい仕事してました。スターウォーズや、スピルバーグの名作を観ているような気持ちにさせられること多々。仮にJWの音楽でなくてもそこそこ面白い作品だとは思いますが、JWであることで名作の風格がついているのは確かです。音楽の力ってすごい。
地味にいいヴィラン
スーパーマンの宿敵らしいレックス・ルーサーがなかなか良かったです。キャラクターもですが、グランドセントラル駅*1の地下にあるらしい秘密基地が最高にイカしてますね。劇中で最も内装の凝ってるセットなんじゃないでしょうか。なにせグランドセントラルと据え置きのデザインですしね!
「『戦争と平和』を読んで単なる冒険譚だと思う人もいれば、チューインガムの包装紙を読んで宇宙の秘密を解き明かす人もいる。」っていう、『レディ・プレイヤー1(2018)』に出てきた台詞が聴けたのも得した気分です。
全体的に細かいところまで目の行き届いた脚本だと思うんですが(バスローブ濡れてんな〜と思ったら突っ込んでくれたり)、テッシュマッカーのお母さんを一番に助ける話はスルーしてた気がしてならない。ていうかあのミサイル地震騒動へのマン対応、ボランティアとはいえ総じて雑(笑)
そんなわけで、ホームランダーのルーツ(?)も知れたし*2、思いのほかいいものを観たなという満足感のある一本でした。シネスコサイズなのも古臭さを軽減していて観やすかったです。
(2020年49本目/PrimeVideo)
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