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ドラマ版「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(1995)」雑感

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岩井俊二週間、あの有名タイトル打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?を観ました。2017年公開のアニメ版ではなくオリジナルのドラマ版です。出演は奥菜恵、ほか。

あらすじ

その日は典道と祐介、なずなの三人がプール掃除当番だった。男子二人はなずなのことが好きだ。当のなずなは、きっとおかまいなしだろう。

掃除をさぼって泳ぎだした典道と祐介。たわいもないものを賭けて競争するが、勝者には思いがけない賞が待っていた。「花火大会、二人で行こうよ」。声の主はそう、なずなだ。

もしあの時「あいつ」ではなく「おれ」が勝っていたら。ある学期末の、「if」の物語。

ドラマ版の概要

今回観たのは、1993年放送のテレビドラマ版を再編集した1995年公開の劇場版です。2017年のアニメ版公開時、すごく話題に上がっていた作品ですね。あまりテレビを見ない家だったのでわたしはあのタイミングまでこのタイトルを知らなかったのですが、いくら名作といってもさすがに90年代のドラマまでは遡って観れんなあと、まあ結局アニメ版も観ずじまいでした(あまりいい評判を聞かなかったからというのもある)。

しかし! あの時なぜ誰も教えてくれなかったのか! そのドラマ、単発ものだぞ! 1クールじゃないぞ! しかも劇場版があって、しかもしかもたったの50分だぞ! 容易に観れるぞ! 今更、声を大にして言っておきたいです。あの頃知りたかった。

どういう単発ものかというと、『If もしも』っていうオムニバスのテレビドラマ企画があって(『世にも奇妙な物語』的な)、その中の一作なんですね。これ、何も知らずにWikipedia見たら結構感動すると思うので、『If もしも』をよく知らない方はまずこちら「サブタイトル・各回出演者」の項目をどうぞ。

へーーーー!!でした。 『緊急事態!飛行機で行くか?新幹線で行くか?』『もう一度生まれ変わるとすれば25歳か18歳か』、要は「その構文」で付けられたタイトルであるところの『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』だったんですね。

同じくWikipediaによれば初稿では『少年たちは花火を横から見たかった』というタイトルだったのが、構文に沿わせるかたちで修正されて今のものになったそう。結果論ではありますが、このキャッチーなタイトルでなければここまで残らなかった気もします。

雑感

というわけで感想。50分で完全にノックアウトです。なずなを演じる奥菜恵(当時14歳!!)が、んもう、破壊力やばい。でら、なまら、可愛い。それに尽きる作品じゃないですかね。以上!!って感じです。

当時の男子たちはきっと全員「奥菜恵にプールサイドで水かけられる夢」を見たのでしょう。人生狂わされた人も万単位でいるはず。よかったー、多感な時にこれ摂取しなくてよかったー。軟体動物になってたかもしれない。

最後プール入っちゃうとことかも、思わず叫びましたよ。なんてことをするんだと。狂ってると。性癖が過ぎると。ありがたいことです、本当に。

またよくばりなことに、たった一日を描いた物語なのに50分間で3回も奥菜恵さんのお色直しがあるんですよ本作。学校で着てる服(かわいい)、花火大会のために着た浴衣(かわいくないはずがない)、そして予想外の3着目(ちょっとバブリー)。「劇中ずっと1パターンの衣装で通すタイプの映画が好き」なんて話を『屍人荘の殺人(2019)』あたりでしましたけどね、これはこれで好きですよ、大歓迎ですよ、ええ。

そんな感じで、とても殺傷力の高い、危険で有害な作品でした。人は50分でここまで骨抜きになってしまうのか。まんじゅうこわい。おすすめしないです。

(2020年14本目/PrimeVideo[日本映画NET])

PrimeVideoの課金チャンネル「日本映画NET」で観ました。無料期間中にいろいろ他のも観たい。アニメ版も観ておきたいし(90分尺らしいのでそこまで悲惨なことにはならない気がしているのだけど…。悪くとも広瀬すずの声は聴ける→観ました)。野暮なことを言うとこの奥菜恵、今なら土屋太鳳あたりが雰囲気近いかなと思います。

ああそういえば、スーツケースをずるずる引きずってくるなずなを見て『続・荒野の用心棒(1966)』を連想してしまったのはわたしだけですかね。 f:id:threefivethree:20200126141153j:plain ひどい呪いでしょう。申し訳ない。