一年を振り返る季節がやってまいりました。今年鑑賞できた新作は43本。順位をつけるのは非常に苦しいので、いろんな賞を進呈していくスタイルでいこうと思います。
直感トップ5
まずは、直感で決めたトップ5。今年最も印象的だった新作映画、ということにしておきましょう。
- 思い入れ賞
- 「メリー・ポピンズ リターンズ」
- 楽しませていただいたで賞
- 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
- 頭から離れないで賞
- ドキュメンタリー賞
- 「NO SMOKING」
- もどかしいで賞
- 「真実」
- 「真実」
思い入れ賞
「メリー・ポピンズ リターンズ」
(2月公開/ロブ・マーシャル監督)
昨年11月のNYひとり旅でのこと。街中にエミリー・ブラントのポピンズが溢れていて(本国は12月公開)常に見守ってくれているように思えました。待ちに待ってようやく2月に日本で再会できた時の嬉しさ賞です。
マーク・シャイマン書き下ろしの楽曲群も素晴らしかった! サントラ買いました。
楽しませていただいたで賞
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
(8月公開/クエンティン・タランティーノ監督)
関連書籍3冊1,300ページを5日間で読み切って公開初日に臨むという、映画と関連づけた読書の楽しみも知ることができた作品。映画の完成度も相まって素晴らしい映画体験となりました。なお、メリー・ポピンズと本作は2回鑑賞。
この記事は幸運にもTwitterで自分比かなり拡散され、関連書籍「マンソン・ファミリー 悪魔に捧げたわたしの22ヶ月」翻訳者の方などにも喜んでいただけてとても嬉しかったです。
頭から離れないで賞
「女王陛下のお気に入り」
(2月公開/ヨルゴス・ランティモス監督)
ランキングを考えようとするとき、常に頭をよぎった作品。鑑賞中も鑑賞後も「うわ〜〜好きだ〜〜」とじんわりにまにましてしまうタイプの、無条件に「好き」な一本。ヨルゴス・ランティモス監督にもハマりました。
そういえば、今年ソフトを買った唯一の作品です。一本選べ、と言われたらこれになるのかもしれません。
ドキュメンタリー賞
「NO SMOKING」
(11月公開/佐渡岳利監督)
細野晴臣さん(はっぴいえんど、YMOなど)のデビュー50周年記念ドキュメンタリー作品。多岐にわたる晴臣さんの音楽人生がもう本当に素晴らしくて…。「これになりたい」と心から思いました。ナレーションは氏の後継者、Mr.星野源。
同時期に六本木ヒルズで開催されていた記念展「細野観光1969-2019」へも行きました。
もどかしいで賞
「真実」
(10月公開/是枝裕和監督)
是枝監督によるドヌーヴ×ビノシュ共演の日仏合作。なのですが、限りなく、というか100%フランス映画で、邦画の要素はなし。肌寒いパリの空気感と大女優たちの絶品な佇まい、予想外に展開していくストーリー。観ている人が周りに少なくてもどかしかったので、配信&ソフト化されたらもっと多くの方に観ていただきたいと切に願う一本です。
洋邦問わず映画ファンにはたまらない内容のメイキング本「こんな雨の日に 映画『真実』をめぐるいくつかのこと」も非常におすすめです。
はみ出ランキング
惜しくもトップ5からは漏れたものの、10〜15くらいには入るかなという作品群にぽんぽん進呈していきましょう。
わたしは好きだよ賞
「X-MEN:ダーク・フェニックス」
興行的にも批評的にもふるわなかったようですが、最推しの死は あァん?でしたが、単純にわくわくできて楽しかったです。満を持してテニスコート開くのとか最高じゃん。わたし的にやはりキャラクターはMCU勢よりX-MEN勢のほうが愛せるな〜というのも再確認。
沁みたで賞
「ロケットマン」
エルトン・ジョンの半生を描いた伝記ミュージカル映画。いやあ良かった。これは本当に良かった。今年観た音楽系で一番良かったかもしれません。それにしても「マン映画」が豊作な一年でした。
正式に公開してほしいで賞
「列車旅行のすすめ」
第32回東京国際映画祭コンペティション部門出品のスペイン/フランス合作映画。ヨルゴス・ランティモスみのある「変な映画」で、かなり好みでした。もう一度観たいし、観てもらいたいので、正式公開お待ちしております。
映画館体験賞①「アベンジャーズ/エンドゲーム」
街中の外人さんが映画館に押し寄せるMCU初日レイトショー恒例の光景、の最高潮だったでしょうね。激太りのソーに「オーマイガー…」「ジーザス…」。満員御礼の映画館があんなに楽しいのはMCUくらい!(感想記事)
映画館体験賞②「海獣の子供」
米津玄師の主題歌目当てで来たと思わしき大量の中高生たちが、小難しい作品だったにも関わらず真剣に鑑賞して真面目に語り合っている姿、感動いたしました。(感想記事)
映画館体験賞③「アド・アストラ」
あれほどのヒーリング空間を他に知りません。(感想記事)
映画館体験賞④「アナと雪の女王2」
あれほど幸せな空間を他に知りません。(感想記事)
そのほか、瞬間風速賞に「アクアマン」「移動都市/モータル・エンジン」「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」「ゾンビランド:ダブルタップ」「ジュマンジ/ネクスト・レベル」など、楽しい続編だったで賞に「蜘蛛の巣を払う女」「ドクター・スリープ」など、ワンハリに負けじと楽しませていただいたで賞に「アイリッシュマン」などが選出されました。
年内観れたらもう1〜2本観るかもしれませんが、とりあえずここまで。今年も良い映画をたくさんありがとうございました。
※これを書いた後に駆け込みで観た「テッド・バンディ」もすごく良かった…。本数変わりまして44本になりました。