ウディ・アレン週間継続中。本作は、ライムスター宇多丸さんが特に好きなウディ・アレン作品として挙げている一本だったりします。宇多丸さんは皮肉たっぷりなウディ・アレンがお好きみたいですね。
どんな映画か
痴話です。
しかも本作の撮影中にミア・ファローとのアレが発覚してしまい大変だったそうな。表も裏も痴話です。
じつはミア・ファローの出てるウディ・アレン作品ってわたし初めて観ました。「アニー・ホール(1977)」「マンハッタン(1979)」あたりから観たので、どちらかというとダイアン・キートンのイメージがあるんですよね。
そういえば「マンハッタン」の中で、主人公ウディ・アレンとのアレな話を元妻(若き日の超冷淡なメリル・ストリープ)に手記で暴露されるくだりがありましたけど、あれって思いっきり未来予知だったんでしょうか。さておき。
痴話なので当然お話はいつものウディ・アレン節ですが一応こんな感じ。付き合いの長い二組の中年夫婦がいて、あるとき片方の夫婦がまさかの熟年離婚をしちゃいます。もう片方の夫婦にとってこれは大変な動揺案件。このまま死ぬまで惰性で続いていくとしか考えていなかった結婚生活に、離婚という選択肢が登場しちゃったんですから。さあどうなる。どうでもいいけど。
こんなドキュメンタリー誰が観るんだ
わたしだよ。ということで、本作の特徴は「ドキュメンタリー風」いわゆる「モキュメンタリー」なところです。最初のシーンが5分くらいカメラ1台での長回しになっておりまして、それもめっちゃ動くタイプの長回し。映画館で観てたら画面酔いして星ひとつにしてたやつ。
そんでそのあともインタビュー形式の映像がちょいちょい挟まれて、誰が何のために撮ったのか全く分からないインタビューなんですけども。本編には出てこない元夫の証言とか。知るかよ、聞いてねえよ、っていう。後からじわじわ面白くなってきました。まあだからその、「夫たち、妻たち」っていうドキュメンタリーなんですよね。
全体的に枯れている
過去作でのダイアン・キートンなんかは非常に魅力的な女性キャラに仕上がっているんですが、本作のミア・ファローと椿鬼奴みたいなジュディ・デイヴィスさんはいずれもだいぶ枯れておりまして、いかに女性キャラが魅力的かというところを重視しがちなわたしにはちょっと、まだ早い感じでした。あと10年くらいしたら良さが分かるかもしれない。全体的に。
とはいえ、ウディ・アレンに対しては枯れてたミア・ファローも、リーアム・ニーソン演じる若い彼氏と一緒にいるときはそれなりにキラキラしちゃってて、演技なのかリアルなのか不明だけどすごい。そんな際どい箇所も見どころです。
(2019年71本目)
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ドラマ「ウディ・アレンの6つの危ない物語」
けっこう前に観た、Prime Video限定のドラマ。書いてなかったのでここに混ぜておく。
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