88分の傑作ホラー映画シリーズその①。少し前の話題作「ドント・ブリーズ」、ふと思い立って観ました。*1
ホラーは得意じゃないんですが、当時やたら「面白い」という感想を目にしたので、面白いんだったら知らずにいるのは悔しいなぁ、と鑑賞です。
あらすじ
地元から出ていく資金欲しさに強盗を繰り返している若い男女3人。彼らが次なるターゲットとして選んだのは「盲目」の退役軍人だった。目の見えない1人の老人 VS 健常な3人の若者。果たしてこの卑劣な勝負、どちらが勝つのか。
これはいいゲームです
面白かった! 確かにすごく面白かった! 人に勧めたくなります。
ホラー度的には、ほどほど。盲目老人さんが比較的すぐ出てきてくれるので、「出てくるんじゃないか出てくるんじゃないか」という嫌な怖さは殆どなし。それよりも「ゲーム性の面白さ」が勝つ感じです。
- 凶暴な犬がいる。薬で眠らせる、OK。
- 窓から入る。セコム働く。30秒以内に解除、OK。
- 地下室への扉に錠がかかっている。○○で破壊、OK。
こんなふうにひとつひとつクリアしていくゲームっぽさ。
「そういえばそろそろ薬が切れる頃じゃないか?」「最初に使ったセキュリティのリモコンはまた使えるんじゃないか?」なんていう伏線。
次々と武器を持ち替えていったり、銃の装填にはちゃんと時間が必要だったり。命からがら脱出できたと思ったら油断大敵、しつこく屋敷内へ引き戻されたり。クソッ!あとちょっとで!!っていうあの感じ。仕掛けがいっぱいで、そうそう簡単にクリアさせてはくれない、いいゲームです。
強盗チーム側と老人側の「善悪」がよく分からなくなるのもおもしろいところ。ゲームが進むうち、彼らはそれぞれ単純な「被害者と加害者」ではなくなってきちゃいます。普通に考えたら老人側に感情移入するべきですが、…はてさて。
最近観た「隣人は静かに笑う(1999)」的じんわり後味の悪いラストまで含めて、とても出来のいいエンタメホラー作品でした。
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追記:鑑賞理由を思い出した
そうだ、忘れてた。監督のフェデ・アルバレスさん、「ドラゴン・タトゥーの女」シリーズ最新作「蜘蛛の巣を払う女」の監督さんなんですよ。すごく面白かったから、敬遠してた本作も観たいな〜と思っていたのでした。