先日鑑賞した「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017)」。これは「大統領の陰謀(1976)」の前日譚にあたる物語でした。今回の「ザ・シークレットマン」は、同じく「大統領の陰謀」の「裏側」にあたる物語です。
ニクソン大統領を辞任に追い込んだ1972年の大スキャンダル「ウォーターゲート事件」。この事件の真相を暴く新聞記者たちを描いた映画が「大統領の陰謀」ですが、劇中には「ディープ・スロート」と呼ばれる謎の人物が登場します。
新聞記者たちにスキャンダルの極秘情報をリークした超重要人物でありながら“ディープ・スロート”氏の登場シーンは常に闇に包まれており、顔が出てくることはありません。なぜか。それはずばり、彼の正体を誰も知らなかったから。
じつは、近代アメリカ史上最強の内通者“ディープ・スロート”の正体が明らかになったのは事件から30年以上も経った2005年。事件当時のFBI副長官、マーク・フェルトという人物こそが“ディープ・スロート”でした。原語で「Mark Felt: The Man Who Brought Down the White House」と題されたこの映画は、ウォーターゲート事件を彼の視点から描いたものです。
となるとめちゃくちゃ面白いのでは…!!と期待値もだいぶ上がってしまったのですが、ちょっと難しかったな、ていうか暗かったなというのが率直な感想(笑) 「大統領〜」と「ペンタゴン〜」に共通する「地味に見せかけてエンタメ成分がじわじわ効いてくるあの感じ」ってのが本作には少なめだったかなと思いましたし、いきなり予備知識なしで観たら本当に何もわからないかも。
とりあえず「大統領の陰謀」の履修はマストなので、もし未見の方はまずそちらからの鑑賞をおすすめします。
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あと、ヒッピーのことも少し調べておくとストーリーに入りやすいかもしれません。わたしヒッピーコミューンとか全く知らなくて、フェルトのプライベートの話が殆ど「??」でした。つくづく、教養はあればあるだけ楽しめるのですよ…。こういう作品を観るにつけ、勉強しなくちゃーって思います。思うだけなんですけど…。
(2019年35本目)
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