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主に映画の感想文を書いています

NY旅行記【帰国日③ JFKで時間つぶし】

NY旅行記34本目。この記事の続きです。

いざJFK

AirTrainで降りたのはJFK空港のターミナル7。映画「ターミナル」を観て予習してきたので、じつは結構楽しみだった。映画の中の空港は作り物だけど、でも似たような感じがあるのだろうと。ところがどっこい、ターミナル7は超貧弱ターミナルらしい。なるほど、チェックインカウンターの時点で物寂しさがある。空港の高揚感に欠ける。

さっさと荷物を預けてしまいたかったが、このカウンター、まるで営業している気配がない。というか、スタッフはいるのだけど談笑してるか座り込んで携帯をいじっている。ここにきて、かつてなく不安な気持ちだ。

aisle seatチャレンジ

どうやら早く来すぎたようで、フライト3時間前にならないとカウンターは開かないことが判明。間もなく、という頃になって続々スタッフが“出勤”してきた。ANAの機材なので半数ほどが日本人スタッフだ。前に並んでいた子たちが「やっと信頼できる人たちが来た」と漏らした。

日本人がいて安心とはいえ、最後までなるべく現実に戻りたくなかったので日本人に当たらないよう祈る。結果、ガッチリとした黒人のお兄さんをゲット。

行きと違って帰りは座席指定をこの段階でしなければならない。来たる長時間フライトの快適さがこの瞬間にかかっている。特に席の希望は聞かれず、手渡された航空券にはA列の番号が書いてあった。これは、窓際か。いや、なんとしてでも通路側を確保せねば。レッツ、aisle seatチャレンジ。

あの〜〜できれば通路側がいいな〜〜とおねだりしてみる。お兄さんたら分厚いマニュアルを手にどこかへ電話をかけ始めたので少々ビビる。でも大丈夫、無事aisle seat(アイルシート=通路側の席)に変更してもらえた。なんとかなるものだ。

あっさり出国、お買い物

あまりに飾りっ気のないターミナルなので逆に迷う。まさかここではないだろうと思っていたところがセキュリティチェックの入り口だった。アメリカでのセキュリティチェックだなんて緊張するつもりでしかいなかったが、滞在中の各観光施設にてリハーサルを積んできたおかげで余裕も余裕。両手を頭の上に掲げて回る、という行程だけ少しドキドキした。

出国審査はないのでチェックを抜ければそのまま出国。感慨に浸る間もなく出てしまった。出発フロアは噂に違わぬシンプルさ。十分に店はあるけれど、ここがあのJFKだと思うとやや物足りない。お土産屋でもぶらつくこととする。

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ゲーム・オブ・スローンズ」の原作本、売れ行き好調。分厚い。13時間で読めるだろうか。

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この棚まるごと数独。そんなに人気なのか、SUDOKU

普段あまり旅先で誰かにお土産を買うということはしないので今回もそのスタンスだったのだが、本棚を見ていたらなんとなく買いたくなった。現金もだいぶ余っていることだし、と、子供用の絵本や料理本などいろいろ買ってみた。例のVOGUEも2冊追加で買った。2冊?とレジのお姉さんに確認された。そう、2冊買うの。

バーガージョイントチャレンジ

それなりにじっくりお土産を選んで小腹も減ったし、最後にもういっちょ飲食店チャレンジをしてみる。聞いたことのあるハンバーガー屋さん「バーガージョイント」、キミに決めた。

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「当店は注文を受けてから焼き始めるので云々」とオシャレに書かれたボードと、店の前に溜まる受け取り待ちの人たち。ううむ、これは時間つぶしには良さそうだ。注文列もそこそこ長かったので、並びながらこの店のオーダー方法を調べる。

こちらの記事を見ながら、ゴリゴリの黒人おばちゃんと対峙する。記事にあるような日本語のオーダーシートはもちろんなくて(ミートボールショップの前例から、期待していない)、オールイングリッシュ。しかもシェイクシャックとかよりちょっと難しそう。

まずは普通のハンバーガーが欲しい旨を伝える。焼き方はミディアムで、と付け加える。トッピングは全部入りにしてほしいので「The works」と言っておしまい。「The works」は「全部入り」の意味らしい。一回では聞き取ってもらえず、oとrの発音を極端にしたら受理された。口頭のオーダーがちゃんと伝わってレジの画面に狙い通りの文字列が現れると毎回嬉しい。

受け取りまではかなり待った。途中で飲み物だけ出してくれた。あんまり人が溜まってるもんだから、通りがかりの人に「並んでます?」と聞かれた。「いいえ、注文ならあっちですよ〜」くらいの会話はなんとなくできるようになった。

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しばらくしてようやく手に入れたのがこのハンバーガー。超絶シンプルである。もうちょっとアメリカンなものを期待していたのだけれど、なんなら今回の旅で最もヘルシーな食べ物だったかもしれない。アメリカ飯に大いなる偏見を抱いていたと気付かされること多し。

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全体的に寂しい雰囲気の拭えないターミナル7だが、ロビーに隣接したワインバーはかろうじていい雰囲気。この日はテレビでアメフトをやっていたようで、熱心に観戦している人も多かった。

旅のメモなど書きながらロビーで時間をつぶし、ぼちぼち搭乗の時間。だいぶ気持ちの整理はついてきた。さよならニューヨーク、また必ず来るから!

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本編最終回のつもりでしたが、機内は機内で書くこともあるのでもう一回だけ続きます。