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主に映画のあらすじと(まとまりのない)感想文

デッドプール(2016)

ゲスいと噂の俺ちゃん。先日観た「フェリスはある朝突然に(1986)」のパロディをいち早く見たかったこともあり、続編公開目前にして初鑑賞。

あらすじ

ある日突然に末期がんの宣告を受けた主人公ウェイド・ウィルソン。悲しむ恋人のためを思い、「がんも治る」と持ちかけられた人体実験の被験者となる。拷問のような実験の末にウェイドは不死身の肉体を手に入れるが、代償として醜い顔面になってしまい、恋人との再会をも躊躇する。

一方、ウェイドに人体実験を施したフランシスは不死身となった彼に危険を感じ、駆逐するべく探し回る。そして、ウェイドが躊躇している隙に彼の恋人をさらってしまう。ってなわけ。デッドプールこと俺ちゃん、がんばっちゃうから見ててよね。#復讐 #フランシス許せない

わりと筋書きがゲスくない

そう、すごい意外だったんですけど、意外とゲスくない。なんなら結構上品なんじゃないの??とまで思ってしまいましたよ。「テッド」のほうが100倍ゲスいように感じてしまうのは、あちらがキュートなクマちゃんだからだろうか。

見るも無残な顔面になってしまって以降「デッドプール」と名乗るようになったウェイド、そもそもは末期がんだったんだ、っていう驚き。理想の恋人(超アヒル口モリーナ・バッカリンさん、理想の恋人感すごくてとてもよかった)と幸せの絶頂にあるウェイドが「人生のほとんどはクソみたいなもんだが、ときどき幸せのCMが挟まる」みたいなことを言うんですよね。実際その「CM」はすぐに終わって、末期がんというクソみたいな現実が彼を襲うわけですけど。ここの表現はすごく印象的でしたね。

本作、突然のぶっ飛びアクションシーンから始まって「俺ちゃんが今なぜここでこの男にナイフを刺しているか」を説明するプロローグでじつに1時間以上使っているんですが、「デッドプールになる前のウェイド」をしっかり描いているおかげで、ただのお下品な映画にはならずに済んでおります。っていうかほんと、総合的に見たら全然お下品じゃないです。ハッシュタグ歩きっ屁」とかいうアホいのも好きだけど。逆にそれくらいのキャラでいてくれないとわりと重いんだこの話。

お待ちかねの「フェリス」パロ

フェリスはある朝突然に スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

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「フェリスはある朝突然に」の作風であるメタフィクション的な主人公キャラをそのままやっている本作。エンドロール後のおまけシーンで思いっきり「フェリス〜」のそれを完コピしていると聞き、楽しみにしておりました。いや〜ほんとに再現度高かった! これ、公開初日に「フェリスを知った状態で」「こんなパロが出てくるとは思いもせずに」出くわして爆笑してみたかった〜〜〜!!! 教養〜〜〜!!!

比較動画もありましたけど、とりあえずフェリスのほう貼っておきます。

あと、そのあとね、「サミュエル・L・ジャクソンがアイパッチして出てきたりしないぞ」って言うの、2018年5月現在に観るとめちゃくちゃ最高なんですよね。だって、まさかの「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のエンドロール後、ですよ。ねえ!

てなわけで、ゲスい俺ちゃんに身構えていると拍子抜けするほどシリアスなテーマを持った、決して下品なだけではない映画でした。「ケアレス・ウィスパー」で後味も最高! 続編たのしみ!

(2018年98本目)