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主に映画のあらすじと(まとまりのない)感想文/期間限定でNY旅ブログ連載中

ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命(2016)

ケネディ大統領が暗殺されてから数日間の“ファーストレディ”ジャクリーン・ケネディの行動や心境を描いた作品。ナタリー・ポートマン主演。

あらすじ

1963年11月22日。世にも有名な、アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディ暗殺事件が発生。その場に居合わせ、疲弊しつつも葬儀までを取り仕切った妻“ジャッキー”ことジャクリーン・ケネディの数日間を描く。

遺体搬送の道すがら、ドライバーに何名か歴代大統領の名を挙げ「知っているか?」と問うジャッキー。ドライバーがよく知っていたのはリンカーンのみであったことから、彼女は「リンカーンのような葬儀をして夫の名を世に残す」ことに決める。

ケネディ大統領、そして例の暗殺、それらは知っていても「ジャッキー」こと奥様のことは存じ上げませんでした。Wikipediaなどで事件を調べてみるとどうやら残されている写真や映像をかなり忠実に再現してあるようで、超ハイクオリティ再現ドラマという感じになるのでしょうか。教科書にも載っているような写真がそのまま動き出す映画です。

2016年の映画とは思えないスタンダードサイズの画面、時折挟まれる白黒のテレビ番組(「A Tour of the White House with Mrs. John F. Kennedy」という、ジャッキーがホワイトハウスを紹介する番組の再現)、一週間くらいの範囲で行き来する時系列、悲壮なナタリー・ポートマンのお顔どアップなど、なかなか見応えはあるんですが、いかんせん暗いです。どんよりします。暗いなかではお墓探しのシーンがいちばん印象的でした。規則正しく並んだ暮石の間をぬっていくナタリー・ポートマン

本作のナタリー・ポートマン、60年代後半あたりのオードリー・ヘプバーンを連想しました。もとから似た系統の顔ではあるんですけど、老けてきてからのヘプバーンは醜さとかいろんなものを顔全体から滲ませてくるような表現がすごいと思っていて、それと似たものを感じます。毎度お馴染み吹き替え担当の坂本真綾も本作ではかなり低いトーンを出しており、聞き慣れない声でした(字幕鑑賞後、吹き替えで流し聞き)。

暗い映画好きだし嫌いじゃないんですが、伝記にしては比較的最近の話ですし、どう味わえばいいんだろうとなんともいえない気分になってしまったところはあります(同じトーンの話でもフィクションだったらもう少し無責任に楽しめる気がする)。まあとにかく、歴史の苦手なわたしでも一応「ケネディ暗殺」を知っているのはひとえにジャッキー夫人のプロデュースした葬儀のおかげ、みたいなところなんでしょうか。

ナタリー・ポートマン、「好きなんだけどなんかもどかしい女優ランキング」未だにトップです。

(2018年86本目)