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主に映画の感想文を書いています

アトミック・ブロンド(2017)

アトミック・ブロンド [Blu-ray]

アトミック・ブロンド [Blu-ray]

デヴィッド・リーチ監督作品。最終兵器シャーリーズ・セロン主演。

あらすじと感想

ベルリンの壁崩壊前夜、1989年。最高機密の「諜報員リスト」が他国の手に渡ってしまったことから、MI6の諜報員ロレーンはベルリンへ派遣される。

後日、任務を終えて満身創痍のロレーンは取調室へ。上司から事の顛末を問われ、ゆっくりと語り始める。

映画開始時点で既に任務は終わっており、聴取のシーンから始まるというスタイル。正確には終わってないですけどね(笑) 先日の「レッド・スパロー(2018)」しかり、スパイ映画を理解する脳が足りてないため今回も「わからん!」と混乱しておりましたが、本作は最後のところをしっかり分かりやすく作ってくれていたので難しいながらも「なあるほど!」とガッテンすることができました。MI6、CIA、KGBという3つの組織は最低限把握しておくとスムーズに楽しめそうです(007観るまでMI6すらどこの国だかよく分かってなかったわたしです)。

最近このテのブロンド美人スカッと大活躍系をよく観ています。ジェニファー・ローレンスの「レッド・スパロー」にジェシカ・チャスティンの「女神の見えざる手(2016)」、スカーレット・ヨハンソンの「LUCY(2014)」とかもそのタイプでしょうか(ちなみに何故か本作、スカヨハさん主演だと思い込んでました)。まあ単純に好きです。強いブロンドの女のひと大好きです。

本作、いきなり青あざまみれのシャーリーズ・セロンさんが氷風呂からズザァと上がってきておおうとなりますが、回想が始まって以降は青あざなしの主人公ロレーンを堪能できます。うつくしいです。ただ、「君を好きになったよ」「お気の毒さま」とかいう超最高な会話からも滲み出ているとおり、色仕掛け的な作戦は使わず、ひたすら肉弾戦です。ある程度どうしようもない体格差などを考慮した「男性とのアクションシーンにおけるパワー不足を補う闘い方」というスタイルを作り込んであるらしく、なるほどと思いました。

…つっても、一般的なレベルからいえば完全に男勝りです。顔色ひとつ変えずただただ強く護ってくれるロレーンさんには惚れざるを得ません。そしてそんなロレーンさん、つかの間の癒しは同性の敵スパイちゃんから。もう出てきた瞬間「これは絡む」と確信しました。男がロレーンさんを癒そうだなんて100年早いんだぜ。攻殻機動隊草薙素子さんラブ!なわたしとしてはきわめてしっくりくる設定です。

全体的に音楽の使い方がスタイリッシュでありながら、山場のアクションシーンにおいてはBGM一切なしの「肉弾戦をお楽しみください!」モードになるの、非常に印象的です。音楽については、ライムスター宇多丸さんの評がさすが!という感じだったので貼っておきます。

【映画評書き起こし】宇多丸、『アトミック・ブロンド』を語る!(2017.10.28放送)

妙にクローズアップされた「サンプリング」のくだり、それなりに意味あるんだろうな〜と思っていたら予想以上にがっつり意味があって、こういうの即座に「ああ!」となれたらどんなに楽しいだろうと…。

そういえば同評によれば劇中でタルコフスキーの映画がかかってるシーンあるみたいです。またそういうやつか〜〜観たくなってしまう〜〜!(沼は広大だわ)

(2018年71本目)