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主に映画のあらすじと(まとまりのない)感想文

ちはやふる -結び-(2018)

映画『ちはやふる -結び-』公式サイト

映画「ちはやふる」シリーズの3作目で、完結編。

あらすじと感想

前作から2年。千早たち瑞沢高校競技かるた部の創設メンバーは3年生となった。東大受験を前に部活と勉強の両立で苦しむ太一、志望校の欄に「クイーン」と書いてしまう程度にはかるたのことしか考えていない千早、千早と戦いたい一心で福井の高校にかるた部を立ち上げた新。

大学受験や千早との関係などで追い込まれていた太一は、とある出来事によりトドメを刺され、予選直前に部活を去る。波乱に満ちた「最後の夏」の行方を描く128分。

WOWOWで鑑賞した前2作がとてもよく、今回は必ず劇場で!と思っていました。期待を裏切らず、とてもとても、よかったです。泣いた…。

広瀬すずのいる時代に生まれてよかった

広瀬すずさん。このひとはもう、ヒロインになるため生まれてきたとしか思えません。コロコロお天気が変わる全力の天真爛漫キャラは前作から変わらず。新入部員が入らなかったと太一の足元に泣きつく千早、試合でスイッチの入った千早、どちらも心底魅力的。最近はシリアスな役柄も多いようですが、まだもうしばらく天真爛漫な広瀬すずを見せてくれ〜〜と切に思います。

魅力的な新キャラ

今作の主な新キャラは主に4人。瑞沢かるた部の1年生新入部員ふたり、太一に大きく影響を与えるミステリアスな東大生名人、新と同じ福井のかるた部に所属する準クイーン。

「弱い先輩は先輩として見ませーん」なプライド強男くんと、「太一センパイとお近づきになりたい」不純な動機100%で入部してきた積極的な女の子。新入部員のふたりは、描かれ方こそ脇役クラスでこれといった成長の描写もないのに、すぐ画面に馴染みます。いつから従順になったの?? どう考えてもかるたに興味なさそうだった子がよくここまで続いたね?? とか疑問は多いんですが、気にならないくらい馴染んでるのでどうでもいいです。

ミステリアスな名人の周防さんは、とっても漫画的キャラクター。近づきがたい第一印象から一転、こちらもかなり馴染みの強い人物。クールな目つきで「おにい、私と付き合って」を連発する新の後輩ちゃんはあくまで敵なので馴染んではこないものの、劇場内の笑いを定期的にとってくれるギャップ萌えなキャラクター(清原果耶さん、どこかで見たなーと思ったら「3月のライオン」のひなちゃんでした)。

もちろん前作からのキャラも

今回は端役、クイーン詩暢役の松岡茉優。今やすっかり有名になったアイドルオタクとしての素質を存分に活かしたサイコパスなキャラクター、画面が引き締まります。ちなみに「どこかで見たなー」シリーズ、新入部員花野さん役の優希美青さんは「あまちゃん」で小野寺ちゃんをやってた子でした。つまり松岡茉優と合わせて、GMT卒業生が2名いる映画ということに!(嬉しいってだけです笑)

そして瑞沢かるた部の創設メンバー残り3人。相変わらずのキャラクターで安心させてくれます。上白石萌音さんはほんと、癒し。

競技かるたの魅せ方が流石

前作でもかなり効果的に魅せてくれましたが、今作ではまた更にパワーアップ。光る札で「決まり字」の絞り込みを視覚化してくれる演出が特に印象に残ってます。全編通して使われている「ニコニコ生放送」もうまいです。将棋の大盤解説のように敢えて「説明」してくれるのでわかりやすい! 待機画面で顕著に現れる解像度の低さも好印象でした(笑)

謡い経

謡い経

音も、映画館で観るとなお臨場感があってよいですね。同時に何組もが畳を叩く迫力、逆に「無音」が劇場を支配する場面も。あと、これ「おんな城主直虎」のサントラにある「謡い経」っていう曲を連想したんですけど、無調なはずの和歌にバックトラックがついたときの圧倒的オーラ! 該当場面が何回かありましたが、特にエンドロール直前の「ちはやふる〜」に音楽が分厚く重なってくるところは今思い出しても鳥肌が立つくらいです。


将棋を扱った「3月のライオン」、そしてこの競技かるたを扱った「ちはやふる」など、日本ならではの素晴らしい映画に出会うと誇らしい気持ちになります。ついつい洋画ばかり観てしまうのですが、もうちょっと積極的に邦画も観ないとなと思います(一応、元々は邦画のほうが好きだったんですけどね。洋画に一度傾くと、やはりついそっちに偏ってしまいますね)。

と言いつつ、来週公開の「パシフィック・リム」新作には、新を演じた新田真剣佑が出演しております。プロモーションで彼が語るところによると、「ちはやふる」の撮影と時期が被っていたため「パシフィック・リム」の現場でかるたの練習をしていたところ興味を示され、なんと本編中に彼がかるたをしているシーンがあるそうです(笑) 楽しみ!

※超余談。わたしの下の名前は「新」と言いまして、つまり本作すごくむずがゆい映画です。思えば最初も広瀬すずに名前を呼ばれたいがため観たんでした。さすがに3作目ともなればそんな動機ではないのですが、いや〜しかし鼻の下の伸びる映画だ!!!(全国のあらたさんの特権!!!)

(2018年67本目 劇場鑑賞)