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主に映画のあらすじと(まとまりのない)感想文/期間限定でNY旅ブログ連載中

シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014)

昨日観た「マイティー・ソー バトルロイヤル」を監督しているタイカ・ワイティティさんの代表作、ということになるみたいです。原題は「What We Do in the Shadows」。邦題も好きだけど、結構変えられてますね(笑)

どんなお話かというと

人間社会にひっそり共存してるヴァンパイアたちの密着ドキュメンタリーです(真顔)。

予告に出てる範囲のことをざっくり書くと、183歳と379歳と862歳と8,000歳のヴァンパイアさんたちが一つ屋根の下で暮らしてるんですよ。ユアン・マクレガー似の379歳ヴィアゴさんは物腰柔らかく几帳面でみんなのまとめ役(血を吸うときもタオルと新聞紙を敷いて綺麗にヤりたい派)。夜になったら真っ先に起きて「みんな〜夜だよ〜!」とひとりひとり起こしに来てくれるんです。でも優しいだけじゃない、まとめ役だから厳しい面も持ち合わせてます。5年ぶんも食器洗いを溜めた183歳の若造クンには、浮き上がって怒ります。ぎゃあぎゃあ騒ぎながらも、この日はおうちのお掃除から始まったのでした。

そんな、普段我々が見れない光景をなぜ知ることができているか。それはこのドキュメンタリー番組があるから! なかなか接点のないヴァンパイアのみなさんに許可をいただき、カメラが密着しているのです。食生活から恋愛まで、これまでベールに覆われていた吸血鬼の生態を一挙公開!


はい、すごい好きでした。とりあえずこの予告を見ていただきたいんですけど、これを見て「好きかも」と思った方は間違いなく好きです。わりとこの予告が90分に伸ばされただけのお話です。

全編ドキュメンタリー風な本作。意外と彼ら、外出しますし、いろんなことが起きるんです。道ですれ違ったオオカミ男たちとメンチの切り合いになったりもします(オオカミ男とかいう存在に対する疑問はもはや生じません)。人間は「美味しいもの」として見ている彼らですが、ときには人間の若者と「食わない」前提で友情を育んだりもします。

ちなみにその若者、もともとはヴァンパイア組とつるんでたのに色々あってオオカミ男になります(笑) それは決してショッキングなことではなくてですね、「あ、そっち行ったんだ! いいじゃんいいじゃん〜!」という感情が自然と芽生えてほっこりハートウォーミングしちゃうんですよね。この特異な感情をぜひ、味わっていただきたい!

というわけで、思わず大動脈から鮮血が噴き出ること必至のハートフル・ヴァンパイア・コメディ、おすすめです。なおわたしのメモ書きには「芋を食べて吐血」としか書いてありませんでしたが、おすすめです。

(2018年55本目)

追記

書いたあとに知ったこと。監督がメインキャストも務めていたんですね! ヴィアゴ、ワイティティ監督だったのか…! 全編アドリブだっていうのも(そういえば友人から本作を勧められた際に聞いた記憶はあるが)知らなかった…。なんてハイセンスな監督なのでしょう。

追記ついでに、「マイティー・ソー バトルロイヤル」には「ヴァンパイアを3人いっぺんに突き刺せるフォーク」とかいう道具が出てきます(それだけ)。