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主に映画の感想文を書いています

マイティ・ソー バトルロイヤル(2017)

先日「ブラックパンサー」を観ましたが、じつはまだMCU前作のこっちを未見だったため、近日公開のアベンジャーズ新作に備えて鑑賞。

わたしMCUの中でも「ソー」は苦手意識が強くてですね。まあ、お話映像ともに超ショボかった1作目(好きな方すみません笑)の印象を大いに引きずっているというところで。実際2作目は普通におもしろかったんですけどね。それでもまだ「ソー」と聞くと「ウッ」となってしまうというね。アレルギーなんでございました。

というところからの3作目、今作。めっちゃおもしろかったですね。ほんともう手のひら返しで、めっちゃおもしろかったです。タイカ・ワイティティという監督さん(ワカンダにいそうな名前だ…)のさじ加減なんでしょうか、おバカ要素の塩梅がもーのすごく良くてですね、MCUの特権も生かしまくりですし(バナーにスタークやらせるとか、原作者に髪を切らせるとか、やりたい放題やっても世界観の壊れないMCU…てっぺん知らずやで…)、「金のかかったホームドラマ」感も魅力が増してましたしね、とにかく褒め殺せる娯楽映画でした。

ちなみにわたしが本作に心を許したのは開始5分くらいのことでして、度々登場「ドラゴン・タトゥーの女」よろしくレッド・ツェッペリンの「移民の歌」がいきなり流れてまいりましたので、ああこれはよい作品に違いないと。その思いを強めながら2時間ほど観ていましたら再び「移民の歌」が流れまして、しかもアスガルドのみなさんが移民になるというね。120%「よい作品」として認定されました。おめでとうございます。

わたしの初マーベルだった「アイアンマン」でも冒頭のAC/DC「BACK IN BLACK」で完全に心掴まれたようにですね、わりとあのへんのハードロック使われるとチョロいです。今度の「ジュマンジ」新作でも何やらガンズのジャンゴーが使われている模様なので、ころころと踊らされそうな予感です。

本作のあらすじは「お父さんが死んじゃったところに生き別れのお姉ちゃんが突然あらわれて好き勝手やってくもんだからお兄ちゃんと弟で(あんま仲良くないけど)力合わせてどうにかすっぞ」みたいな話なんですが、新キャラの極悪お姉ちゃんことヘラを、ケイト・ブランシェットが演じてます。というのをエンドロールで知りました。ケイト・ブランシェットだったの?!

てなわけで、すっかり心底楽しんでしまった「マイティ・ソー バトルロイヤル(原題ラグナロク)」でした。一見さんでも100%楽しめる完成されたエンターテインメントが「ブラックパンサー」、MCUお得意様向けのやりたい放題エンターテインメントが本作。じつにバランスよく作ってますマーベルさん。次のアベンジャーズが楽しみになったぞ!

(2018年54本目)