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主に映画の感想文を書いています

マッチスティック・メン(2003)

リドリー・スコット監督作品。「ブレードランナー(1982)」と「オデッセイ(2015)」しか観たことなかったんですが結構作風が幅広いんですね〜。本作はちょうどその真ん中あたりの時期の作品となります。

ネタバレしないあらすじ

「詐欺アーティスト」と自称する、つまるところただの詐欺師ロイ(ニコラス・ケイジ)。彼は相棒のフランク(サム・ロックウェル)と長年組んで仕事をしているが、潔癖症がひどく、最近は仕事にも支障が出るようになってきてしまっていた。そんなあるとき、彼の人生に突然「14歳の娘(アリソン・ローマン)」があらわれる。妻の妊娠中に離婚したロイ、娘と対面するのは初めてのことであった。初めての「パパ」に懐く愛娘。「子連れ詐欺師」な生活が始まる。

以降、ネタバレします。










ここからネタバレ

いいっすね! すごくいい! なんてハートウォーミングなお話なんでしょう。完全に騙されてるのだけどほっこりと後味よく終わらせてくれたの、脚本に感謝しかありません。

わたしはしっかり騙されたクチですが、多分この映画、そっちよりも父娘(あえて最後までそう書きたい)のヒューマンドラマ要素の方がメインだと思うのです。本当の娘じゃなかったけど、でも確かにあのとき絆は生まれてたよ、だからパパはパパだよ、っていう終わり方に見せてくれてるのです。やさしい!!!

いやはや、細かいことはさておき、当時21歳で14歳役を演じたアリソン・ローマンちゃん=さん(混乱)、めちゃくちゃ可愛いですね。笑顔が殺人的にキュートで、目に入れても痛くないような、お父さんメロメロな、よくぞこんな絶妙な「娘」役を見つけてきてくれた!という感じです。

正確に言うと「14歳役を演じた」のではなく「計画のために14歳役を演じ(る役を演じ)た」ということであって、劇中においても本当の年齢設定は21歳ということらしいですね。とはいえ14歳でも違和感はないです。そのぶん、最後のあの格好が効いてます。はしたないって思っちゃったもの…。

なお、お初にお目にかかったものと思っていたら「ビッグ・フィッシュ(2003)」でしっかり拝見していたようでした。確かに可愛かった記憶!

ニコラス・ケイジもとてもよかったですが、サム・ロックウェル! 終わるまで気づかなかった! どこかで見た顔だとモヤモヤしてた! ディクソンお前か〜〜〜!!!(祝「スリー・ビルボードアカデミー賞助演男優賞

とってもいい映画でした! 騙されてもいいから娘がほしい!

(2018年52本目)