NY旅行記11本目。この記事の続きです。
前回までのあらすじ:パレードのスタート地点へ向かいがてらセントラルパークに吸い込まれた353。我にかえると、スタート地点周辺はすでに規制されていた。慌てて迂回路を探す彼だったが、どうやらその前に説明をしたいらしい。
Thanksgiving Dayとは
そもそも、あまり日本人には馴染みがない「Thanksgiving Day(サンクスギビング・デイ)」ですが、これはアメリカの非常にメジャーな祝日で、日本でいう盆と正月を合わせたようなものだそうです。お店は軒並みお休み、家族や親族で集まって七面鳥を食べるのがならわしだとか。団欒に重きをおいた、帰省シーズンってことですね。
11月の第4木曜日と定められたこの日に決まって行われるのが、老舗百貨店メイシーズの主催する大規模なパレード「Macy's Thanksgiving Day Parade」。なんと1924年から戦時中以外途切れることなく続いているというから驚きです。このパレードはアメリカ全土にテレビ中継され、多くの人は家でのんびりとその中継を眺めながら祝日の朝を過ごすそう。箱根駅伝みたいなポジションかもですね。
このパレードの最後尾にいるのはサンタクロース。パレードがニューヨークを通過し終わると、メイシーズはじめ街中はクリスマス商戦へとスイッチ。そして大規模なセールが翌日の金曜日から始まるのですがそれが日本でも最近よく聞く「ブラックフライデー」。続く月曜日は「サイバーマンデー」と呼ばれ、こちらもよく聞くと思います。ルーツはこんなところにありました。
わたしがThanksgiving Dayを知ったきっかけは、「三十四丁目の奇蹟(1947)」という映画。アメリカで超ど定番のクリスマス映画だというこの作品は、Thanksgivingの朝、まさにメイシーズのパレードが始まろうとしているところから始まります(使われているのも実際の映像だそう)。 この映画が非常に気に入ったわたしは、Thanksgiving Dayという響きにとてもいいイメージと憧れを持っていました。今回ニューヨーク行きを検討しているとき、行けそうな日程がちょうどその時期であると気付いてしまったからもう大変(というか楽チンというか)。日程の決定は一択でした。
そんなわけで、今回の旅はなにがなんでもThanksgiving Dayを満喫しなければならないのです。
ちなみに、初日のわたしが降り立った場所はドンピシャで「三十四丁目」のあたり。ただでさえキャパオーバーなところに雪の歓迎を受けて顔を上げたら「あのメイシーズ」があったわけですから(雪の写真で見切れている「M」がそれ)処理落ちして当然です。大変な初日でした。
こんな見どころも
こちらはパレードの公式サイトですが…
馴染みのあるキャラクターがいますよね(笑) それだけでなく…
そう、じつは結構ジャパニーズポップカルチャーも進出していたのでした。ちなみにピカチュウは数年連続、悟空は今年初だそうです。悟空といえば載せ忘れていましたがタイムズスクエアのすぐそばにも巨大なドラゴンボールの広告がありました。
普通に「超」って書いてありますね。
今回は予定外に予備知識編となりました。次回こそはパレード本編です。