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主に映画の感想文を書いています

エクソシスト(1973)

突然のエクソシストです。いや、こういう超有名タイトルは基本的にほとんど未見なんです。

なぜ観たかというと、B'zの松本さんが「何度も観ている映画(好きな映画)」として挙げていたから、というシンプルでミーハーな理由。ちなみに松本さんセレクト(ファンクラブイベントにおける咄嗟の回答)はゴッドファーザー」「エクソシスト」「アウトレイジの3本でした。

松本さん曰く「エクソシストはただのオカルトじゃないよ、本当に深い!」とのことだったので、残り2本は観たことあるし、よし観るかと。2018年10月現在、プライム会員特典で観れます。

※なお、この情報はこちらのツイートからいただきました。感謝!

(■∋■)は松本さんを意味します(笑)

台風の日に見ると超怖い(TASUKETE!)

台風24号チャーミーさんが来てまして、ちょうど暴風域あたりの頃に観始めたんですけど、これがもう見事な4DX。臨場感半端ない。ベッドに寄りかかって「家揺れるわ〜〜ベッド揺れるわ〜〜」とか思いながら観てたら劇中でもベッド揺れてるし、風の音がすごくてもはやどこまでが映画本来の効果音なのか分からないし、たぶん映画以上の体験をしたんじゃないかな?と思ってます(笑)

物語は結構長いこと「普通の映画」っぽい感じで進んでいくので、こういう感じなんだ?!とびっくり。ほとんど「娘の病気を治すため奮闘するお母さん」のお話ですもん。Wikipediaによればこのお母さん役はオードリー・ヘプバーンシャーリー・マクレーンなども候補に上がっていたそう。この頃のヘプバーンだったらお母さん自体がホラー的になっちゃいそうだな…。シャーリー・マクレーンはおばちゃんみが強すぎるかな…。最終的に選ばれたエレン・バースティンさんとてもよかったです。

女優さんのことでいうと劇中で2度登場する「映画の招待券あるんだけど」のくだり。1回目はデビー・レイノルズが出てる「オセロ」で、2回目はルシル・ボールが出てる「嵐が丘」。調べてみたらどっちの映画も実在しない…? そもそもあのシーンはどういう…? なんか気になっちゃうところです。あと、先日「エル・スール(1983)」で覚えたばかりの聖体拝受が早くも出てきてちょっと感動しました。全ては繋がっているのだ。

脱線しましたが、そう、でまあ、なるほどこういう話なのかっていう。例のブリッジ歩きのシーンはさすがにヒッ!となっちゃいましたけど全体的にはそこまでホラーホラーはしてなくて、終盤のほうなんかただ聖書読んでるだけで謎のカタルシスがあるし、不思議な映画でした。理解の追いつかないところもあったのでもっかい最初から観てみようかな?ぐらいには思えました。これ、深い、ってことなんでしょうかね。きっとそうなんでしょうね、松本さん。

あの音楽!

そっか! よく耳にするこれが「エクソシストのテーマ」なのか! と、なぜかラッキーな気持ちに。非常に印象的な冒頭のフレーズはそういえばB'zの「LOVE PHANTOM」みたいだなあとか、いやいや「破れぬ夢をひきずって」もそれっぽいぞとか(あれは他の元ネタが確かあったな…)。「エクソシストみたいな感じにしようよ〜〜」ぐらいには言ってそうな気がして妄想膨らみます。

エクソシストのテーマ」とは言いましたが、この映画用に作られた劇伴ではなくマイク・オールドフィールドというミュージシャンによる既存の楽曲で、「チューブラー・ベルズ」というのが本来のタイトル。ちなみにチューブラー・ベルズとは楽器の名前。NHKのど自慢でお馴染みのキンコンカンコン、「チャイム」のことです。この曲、YouTubeに上がってるのを通して聴いてみると全然印象が違っておもしろい! フランク・ザッパとか、そっち系になるんでしょうか。

てなわけで、総天然4DX体験もできた「エクソシスト」でした。ぜひ台風の日に、揺れる家の中で観てみてください。怖いので。

(2018年212本目)

エクソシスト ディレクターズカット版 & オリジナル劇場版(2枚組) [Blu-ray]

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