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主に映画の感想文を書いています

タクシードライバー(1976)

今年の鑑賞本数200本達成! ということでウォッチリストの中からちょっと重厚感のありそうな作品を選んでみましたが、思った以上に陰鬱としていた…笑

あらすじ

学なし、職なし、帰還兵ゆえの後遺症などもあるのか不眠症にも困らされているトラヴィスは、眠れないのならば金を稼いだほうがまし、と夜勤のタクシードライバーになる。しかし人並みの生活を送って恋などしてみるもうまくいかず、漠然と人生の目的を求め続けるトラヴィス。そんなとき、勤務中に出会った未成年の売春婦によって彼の目標は定まる。来たる何かに向け、着々と準備を進めていくトラヴィスだった。

雑感

わりと真面目っぽくて地味めな主人公が人生にターゲットを見出したと思ったら方向性間違えて狂気に満たされていく(しかもすごいダサい)系の話って最近観た気がするなと思ったんですけど、「卒業(1967)」とかかな?

卒業 [Blu-ray]

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武装以降のダサさっていうか、かっこよくなさっていうか、シャキーン!って銃が出てくるギミック作ってるところとか、このテイストなのに思わず「フフッ」って笑っちゃったよっていう感じ。「卒業」もそうでした。希望のあるような終わり方と見せかけて最後の最後に不穏な空気を落としていくってのも似てる。車だし。

モヒカン血みどろシーンが終わってまた元のダイナー的なとこに戻った以降は、解釈の余地的なやつなんでしょうか。もしも先輩に「人間なるようにしかならんよ。好きなようにやんな!」って言われてから数秒間でトラヴィスの脳内を駆け巡った壮大な妄想、だったとしたら好きなやつなんだけどな〜〜(ベッツィーが事件のことを言ってくれちゃってるので生憎その解釈はできない)。

まだ陰鬱としてない序盤、住む世界の違うベッツィーとお店デートするシーンは、「サタデー・ナイト・フィーバー(1977)」の同様のシーンを連想しました。あっちも「あなたみたいな人、初めて」な初回だったわけですけど、トラボルタと比べてトラヴィスこいつは……。なお「あなたみたいな人」の意味は町山さんの解説などを読んで初めてわかりました。あのくだりは字幕だけじゃ伝わってこないニュアンスが多い模様。

音楽、よかったです。冒頭、基礎練習みたいなスネアドラムの加速フレーズがしっかり「劇伴」として機能しているあの感じ、なかなか革新的だと思いました(劇中にもスネアドラムのストリートミュージシャンが出てきますね)。そこにティンパニやハープ、ホーンセクションなどが加わったものもまた印象的でした。

そしてなによりあのテーマ。曲名は「タクシードライバーのテーマ」でいいんでしょうか。あ!これか!と、始まって早々思い出しました。だいぶ前、PE'Zのカヴァーで聴いてたなあと。

TAXI DRIVER THEME

TAXI DRIVER THEME

  • PE'Z
  • ジャズ
  • ¥250
オリジナル劇伴のサックスはとても色っぽくて、ゴミ捨て場のような(きっとトラヴィスの主観的な)ニューヨークの街並みに不思議とマッチしていました。こういう音楽があると映画は締まりますよね。そういえば音効?か何かのスタッフで日本人の名前がクレジットされていましたがどんな方なのだろう。シンイチ・ヤマザキさん、だったはず。

そんなわけで今年200本目は「タクシードライバー」でした。何本くらいまでいけるかな。とりあえずまた振り返り記事でも書いてみようと思います。

(2018年200本目)