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主に映画のあらすじと(まとまりのない)感想文

マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー(2018)

マンマ・ミーア!(2008)」の続編。結構大きなネタバレがあるのでこれから観るつもりの方はお読みにならないほうが。

概要

前作「マンマ・ミーア!」から数年後、ソフィ主導で改装されたホテルのお披露目パーティーを控えた「現在」。そして遡ること数十年、まだ大学を卒業したばかりのドナが自分探しをする「過去」。ふたつの時間軸を行き来する、前日譚的作品。引き続きABBAの楽曲を中心に物語は展開していく。

雑感

公開日を逃したのでちょっと出遅れてしまいました。観終わってすぐツイートしたのは「なんだろう、前作には圧倒的に及ばない感がすごい、けどダンシング・クイーンでは泣いてしまうんだな〜〜〜」という感想。うん、よく要約できている(満足)。基本的な感想は以上です! ということであとは付け足し程度の感想を。大きなネタバレしますよ。

これ結構、いきなり地味に度肝を抜かれたんですけど、死んだの?!っていう(笑) いやいやこないだZIP!メリル・ストリープ出て宣伝してたの見たよ?! 霊でしか出ないのにわざわざ代表してZIP!出たの?! いやはや、なかなか思い切ったことをしますね。「オーシャンズ8」でダニーが死んだことになってるのとはわけが違う(なんかあっちは生きててもおかしくないし)。

でまあ、ちょっと法事みたいなニュアンスも兼ねて開かれるパーティーで、ドナのことをみんな思い返すわけです。前作の日記帳で「dot, dot, dot!!」だったところをひとつずつ見せていくぜ!っていうのが本作の前日譚的おもしろさ。若き日のドナを演じるリリー・ジェームズ嬢は、どこかで見たな〜と思ったら「ベイビー・ドライバー(2017)」の子でした。

前作の魅力というのは、とにかく楽しい!楽しそう!っていうところだったと思うんですけど、致命的なことに今作はそこが弱いです。全体的にウェットになってしまっていて、前作のような「ハッピーの暴力(褒め言葉)」がない…! オフィシャルのコピーでは「最高にハッピーなミュージカル!」と謳っていましたが、いや最高にハッピーではないなあ…っていうのが正直なところです(笑) ほんの数年でみんなそんな現実を見ちゃったの?!って感じ。

せっかくの交錯する時間軸を活かしきれてない印象も。どっちつかずというか、物語が停滞してるというか。それでいて登場人物は全部盛り、しまいにゃシェール演じるおばあさま、あれすごい余計じゃない?!物語的に邪魔じゃない?!渋滞起こしてない?!個人の感想です!!

とにかく、何かにつけて涙ダバーーーだった前作に対して、どうも冷静に見れてしまった今作。なんだろう、みんな成長してしまったのがちょっとつまらないのかな。前作は理性ぶっ飛んだ、だいぶイカレた映画だったと思うんですよ。今作は全体通して理性がやたらあるんですよね。そこかな。うまく言えないけど体感的な、大きな違いは。

と、言いつつも。最初の一言感想で書いたとおりです。「ダンシング・クイーン」では泣いてしまう。それ。結局それ。「ダンシング・クイーン」の前では無力。このハッピーの暴力こそが、「マンマ・ミーア!」の最大の魅力なんですよ! もっとぶん殴られたかったなァ! っていうところです。感情が揺さぶられ足りてないの! もっと揺さぶって、ぶん殴ってほしかった! っていうところです!

よかったところもたくさんありますが(コリン・ファース萌え〜〜〜とか)、もっとエモくなれたんじゃないっスかね〜〜〜っていうところで今回の感想はそっち寄りとさせていただきます。あ、エンドロールのメドレーすごくよかったし、カーテンコール的「スーパー・トゥルーパー」もよかったよ! あの感じがもっと見たかったな!!

(2018年194本目 劇場鑑賞)