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主に映画の感想文を書いています

グリーン・ランタン(2011)

散々デップーちゃん=ライアン・レイノルズがdisってきた自身の黒歴史的な作品。「デッドプール2(2018)」のおかわり鑑賞を終えてますますハマってしまった今、生真面目なオタクなので勇気を出して鑑賞しました。DCのロゴ、初めて見た!

フランクなあらすじ

宇宙の平和を守ってる組織「グリーン・ランタン」に、初めて地球からの戦士が選ばれます。それがそう、ライアン・レイノルズ演じるハル・ジョーダンというパイロットの男でございます。困惑しつつもグリーン・ランタンの戦士となった彼は「意志」の力をコントロールして様々な事件に立ち向かいますが、そこに「恐怖」の力を操る敵が登場。どうするハル・ジョーダン! がんばれハル・ジョーダン

面白いじゃん

超失敗作、超駄作なイメージが先行していたため相当ハードルを下げていたというのもあるのでしょうが、あれ? わりと普通に面白いじゃん。って拍子抜けしました。いやもう、てっきり「…なるほどつまんねえ!!」という大見出しで片付けることになるかと思ってたんですけど。超ポジティブに加点式で評価していこう、とか偉そうなこと思ってたんですけど。調子狂いますね。

ということで、きっと世評的には貴重であろうグリーン・ランタンを褒める記事やります。

これからグリーン・ランタンのこと褒めます

音楽がいいよ!

これ結構特筆すべきじゃないかと思います。「ダンッタタ、ダダダッタ!」ていう、おそらくグリーン・ランタンのテーマと言えるであろうシンプルなリズム。オープニングからエンディングまで一貫してこのリズムが使われているので、非常に統一性があります。マーベル方面には、こういうシンプルなサウンドロゴ的なものって思い当たらないかも。

映像に金かかってるよ!

びっくりしました。全然チープじゃない。まあ、期待されたシリーズ一作目でお金もかけてもらえたということになるんでしょうか。そう考えると結果的には切ないですが、裏事情を抜きにして作品単品で見れば、これだけCG多用されてるわりに高級感のある絵面になってます。ドラマパートのしっとり暗めなタッチも好き。

SFとしての出来がいいよ!

ライムスター宇多丸師匠がよく「映画としての〝ルック〟がいい」なんていう言い方をしていますが、本作まさに個人的な感想としては「ルックがいい」映画だと思います。そのルックというのは主にSF的要素において。メカデザインや各種ギミックがいちいちかっこいいし、「意志」で作り出したアイテムの数々もいちいち心くすぐってきます。作中のキーワード通り「想像力」の豊かな映画だと感じました。

ヒロインとお友達が魅力的だよ!

まずお友達トーマス、これ風貌的にもポジション的にもデッドプールの親友ウィーゼルとすごい似てますね。演じてるのはタイカ・ワイティティさん、って知ってる名前だぞ、ええと、「マイティ・ソー バトルロイヤル(2017)」の監督ですね! ついでに「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014)」の監督兼主演ですね! なるほど、いやこれといってなるほどなこともないのですが会えて嬉しいです。

そしてヒロイン、ブレイク・ライヴリーさん演じるキャロル。美人さんです、が、なんとライアン・レイノルズとこのあと結婚します。なんだよ奥さんかよ! ちなみにライアンの前妻はマーベル寄りのブラック・ウィドウ、スカーレット・ヨハンソン。前妻を「ブラック・ブラック・ウィドウ」なんてネタに使いながら、今妻との出会いの作品まで抹消していたのか(笑)

ヒーロー事情に関して妙にオープンだよ!

あまりにも唐突に、地球外生命体すらあり得ないと思われてる設定のなかで緑色のヒーローにされてしまった主人公。さぞもどかしい展開になるのかと思いきや、親友はすぐ信じてくれ、彼女からの好感度もアップ、すごい! 全然ストレスがない! ピーター・パーカーだってそこそこ隠してるのに…! 正体を隠してないヒーローというのは、わたし的にはとても好みなポイントです。

ほら、いいところがいっぱいあった。やるじゃんグリーン・ランタン

ちょっとだけ文句言います

スケールが大きいのか小さいのかわからない

宇宙規模なくせに毎日のように地球のおうち帰ってきちゃうし(大長編ドラえもんみがある)、宇宙規模なくせにのっけから「その6ヶ月後…」とかいう地球規模な単位使いよるし、惑星オァと地球の距離感が謎で好きです。褒めてしまった。

車椅子乗ってるう

敵方役のヘクター博士が最終決戦の地で電動車椅子に乗り始めて「プロフェッサー(笑)」てなりました。や、コミックがそうなんだったら別にいいんだけど。映画オリジナルだったらプロフェッサーすぎるやん、人の心も読めるし、アンタ。それはともかくとしてこの博士、これといって悪いことしてないのに完全にヴィラン化させられちゃってだいぶ可哀想です。

まあ確かに話は薄いかも

1時間半くらい経ったところで急に地球を救うことになってくるんで困惑します。あまりに唐突なもんで「あれ?寝てたかな?」ってなります。その他諸々、そういえばあれはどうなったの的案件はちょいちょいある気がします。なので気にしないほうがいいと思います。

視覚的な映画体験を楽しむSF映画

前述の通り、そこそこお金かかってるので映像きれいです。主要人物も美男美女です。想像力をふんだんに働かせたSF的グラフィックの楽しさがあります。つまり少なくとも視覚的には十分楽しめるクオリティです。なのでストーリーが気になってしまう場合は、割り切って楽しむのがおそらく吉でございましょう。あと、なるべく大きい画面で!(こういう映画は大画面こそ正義)

どんなわけで超失敗作のハンコが押されてしまったのかまだ調べてませんが、殺すほどじゃないと思うし(それでいうと「X-MEN ZERO」での黒歴史デップーちゃんも個人的には全然ありなんですよね)、デップーちゃんのヘイトスピーチによりすっかり期待値の下がってしまった方なら「なんだ意外と面白いじゃん」ってなる可能性が十分にあるので、まあその逆もしかりですけど、興味があればぜひご鑑賞ください。TSUTAYAで借りてきたBlu-rayの盤面、傷一つなかったから…。みんな観てあげて…。ライアンが消した過去だけど、観てあげて…。

(2018年132本目)