- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2009/08/05
- メディア: DVD
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あらすじ
5人もの死者を出した惨事から1年。またしてもアメリカの研究者たちはアマゾンへ赴き、生き延びていた半魚人を捕獲。研究をしながら、水族館で「客寄せ半魚人」として生体展示していた。半魚人は鎖で繋がれていたが、怪力で引きちぎって脱走。担当する博士のフィアンセを人質にとって逃走劇を繰り広げる。
続編っぽい序盤
冒頭は前作と同じくアマゾンの奥地「ブラック・ラグーン」から始まるため、続編っぽさが強いです。しかし前回5人も殺されてるっていうのに今回は研究者2名のみ。船もちょっと小さくなってる。ナメられたものよ。
タバコをポイ捨てし、ハッパで半魚人を弱らせ、魚の死体が浮かんできて、っていう前回と同じことを繰り返しつつも今回はしっかり捕獲。フロリダに連れ帰ります。
強い「シェイプ・オブ・ウォーター」み
プールに入れられた半魚人は、パンダかよっていう人気で迎えられます。等身大パネルが作られ(前作公開当時の劇場にも同じパネルがあった気がする)、「半魚人を見たら止まらずお進みください」とかアナウンスされちゃってます。そんなビジネスと並行して研究者たちもなんか調教したり調べたりしてます。「シェイプ〜」のストリックランドさながら電撃棒で電気ショック与えたりと、なかなか過激な取り扱い。そんな半魚人を水槽の外から見て「孤独でかわいそう」と言う女性研究者、のちのフィアンセ。
あんまり意地悪するもんだから彼怒っちゃったじゃない、っていうところで当然の脱走。博士とフィアンセがイチャイチャしてるところをしょっちゅう至近距離で眺めてます。フィアンセのお風呂シーンを覗き見たり、彼女の愛犬を食いちぎったりします(猫の件!)。…っていうかいろいろと気付けよ。もうほんとこの研究者たちがロマンスしか考えてなくて腹立つのよ。やっちまえよ半魚人さんよ。
でまあ半魚人さんも我慢ならなくなりました。ジャズが生演奏されている海辺のお店にふらっとやってきて、フィアンセ嬢を誘拐。そのまま海へ飛び込みます。そこからはせっかくの人質を有効に活用して、釣られてやってきた人間を食い殺したり(腕取れてた、たぶん)(そのシーンの唐突なワイヤーアクションがひどい)という地上戦に発展。最後にはやはり撃たれまくって、前作と同じポーズで海の底に沈んでいきます。
電撃棒、水槽、お風呂、ペット食い、ジャズ、港でダイブなどなど、あっこれ「シェイプ〜」のやつじゃん!っていうのが多いのはどちらかというと前作より本作ですね。味付けは前作よりもパニックものに寄っていて、前作ほどのメッセージ性も感じられないです。前作も散々でしたがデルトロ監督的には本作のほうをリメイクしてやりたい気持ちが強かったのかもしれません。
不意打ちイーストウッド
知ってたけどすっかり忘れてた!ということで、突然のイーストウッドにびっくり。なんと本作がクリント・イーストウッドの映画デビュー作なんだそうで。といっても端役も端役ですよ。辛うじて台詞が数行与えられてるだけ、いいほうの端役ですけど。「ネズミがいないよ。あ、ポッケにいたよ」っていうだけの役です。無駄に顔立ちがいいモブです。
キャストはアマゾンの船長さん以外総入れ替え、なのかな? たぶんそんな感じだと思います。ヒロイン的なロリ・ネルソンさんは前作のBlu-ray特典でいろいろ語ってらっしゃいましたが、太ったおばさんになってしまっていたのでちょっと今回あまり素直に綺麗な人とは思えず。前作のジュリー・アダムスさんがおばあちゃんになってもお綺麗だっただけに。
あと影響ということでよく挙げられる「ジョーズ(1975)」、わたしじつはまだ未見なんですけども(サメとか、こわいし…)、確かにテーマ曲に使われているモチーフが同じかも。なるほどな〜。観なきゃな〜。
前作に比べてかなり駄作!的な先入観があったので、思ったよりは普通に楽しめた印象でした。「シェイプ・オブ・ウォーター」のルーツが知りたければ前作「大アマゾンの半魚人」と今作までは履修マストかと思います。
(2018年109本目)
前作はこちら
- 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
- 発売日: 2016/08/24
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