2019年の鑑賞記録
現在公開中「蜜蜂と遠雷」の石川慶監督作品。本作とにかく非常におもしろい映画だったため未見の方にも猛プッシュしたいなというところで、感想ぐわーっと書いてはいますけども「ネタバレなし」を心掛けました。核心には触れていないつもりです。おもしろそ…
世界的に高い評価を受けた、是枝裕和監督の作品。パルムドール受賞を機に日本でも大ヒットとなりました。一方わたしはちょっと、暗そうな邦画となると食指が動かないほうなのでパス。母国語で神経研ぎ澄ませて繊細な映画観るの、すごく体力を使うんですよね……
スタンリー・キューブリック監督の問題作「時計じかけのオレンジ」。初めて観たのは何年か前のことですが、今回「午前十時の映画祭」で取り上げられたので改めて向き合ってきました。 もともと印象は悪くなかった映画です。そのぶん、映画慣れしてきた今あら…
意識的に日本映画を観よう週間、石川慶監督作品「蜜蜂と遠雷」を鑑賞しました。原作は恩田陸さんの同名小説です。あらすじ 国際的なピアノコンクールで顔を合わせた、4人の若手ピアニストたち。7年間のブランクがあるかつての“神童”、海外でピアノを学ぶ超実…
是枝裕和監督の最新作、なんとなく気になっていたので観てきました。 日仏合作ということですが、なんたってカトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュのダブル主演です。凄すぎませんか。 正直なところ、「日本映画もちゃんと観ないとな…」「手始めに、…
ウディ・アレン監督の40本目となる作品「人生万歳!」。これ、めちゃくちゃ好きなウディ・アレンでした。 いかにもウディ・アレン的な主人公(物理学者・人間嫌い)のもとに、到底ウディ・アレンの世界にはそぐわないような天真爛漫の家出娘が転がり込んでく…
「午前十時の映画祭」にて劇場鑑賞しました。恥ずかしながらタイトルすら知らなかったこの作品ですが、ネタバレ厳禁系の映画なので何も知らないのはむしろラッキーらしいです。 以下、ある程度のネタバレ含みます。 あらすじ 大物ギャングの手下に恩師を殺さ…
「ジョン・ウィック」シリーズ3作目「ジョン・ウィック:パラベラム」。この一週間で前2作を履修し、満を持して劇場で最新作観てまいりました。冒頭のとても親切な「これまでのジョン・ウィック」、今のわたしには不要だった(笑) あらすじ 前回までにいろい…
「ジョン・ウィック(2014)」続編、その名も「チャプター2」。非常に盛り沢山で楽しい2作目でした。感想長め、どういうわけか聖地巡りまで付いてます。 あらすじ 1作目から数日後。再び穏やかな生活に戻ろうとしていたジョン・ウィックだったが、かつてサン…
続編を公開してくれると、未見のシリーズものを追う口実になるのでありがたいですね。今回は「ジョン・ウィック」最新作観たさに過去作2本、遅ればせながら観ます。 概要 キアヌ・リーブス演じる主人公ジョン・ウィックは、殺し屋稼業の超有名人。引退して堅…
タランティーノを観ようシリーズ、最終回です。 ジャッキー・ブラウン(1997) 「パルプ・フィクション」と「キル・ビル」シリーズの間に挟まる、3本目の作品。主演のパム・グリアさんはわたし存じ上げなかったのですけども、70年代に大活躍されていたスター…
TSUTAYA DISCASを再開したので、配信されていないウディ・アレン作品を何本か借りました。そのうちの一本。これはライムスター宇多丸さんが特に好きなウディ・アレン作品としてたびたび挙げていて、観たかったんですよね。 雑感 裕福な眼科医と、ウディ・ア…
「ローズマリーの赤ちゃん」「戦場のピアニスト」などで知られるロマン・ポランスキー監督の波乱に満ちた半生を、本人の語りで振り返る自伝的なドキュメンタリー作品。 鑑賞のきっかけは言うまでもなく「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」。あ…
話題作「ジョーカー」観ました。 ちょっと凄すぎる映画だったなと、とてもじゃないけれど感想を言語化できない映画だったなと思いました。 それでも一応の雑感 ホアキン・フェニックスの演技は、もはや「演技」を超越して主人公アーサー/ジョーカーそのもの…
日本では「ウエスタン」のタイトルで1969年に公開されたセルジオ・レオーネ監督作品。公開から50年が経った今年、当時カットされていた20分を復活させた2時間45分のオリジナル版が、タイトルを「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト」と原題に戻…
かろうじて「パルプ・フィクション」だけは観てるけどあとは「キル・ビル」すら未見だよ、というわたしによるわたしのための「ワンハリ」きっかけなタランティーノ履修コーナー、ようやっと「キル・ビル」へ到達しました。 なぜか全く配信されておらず、かつ…
「ゲット・アウト(2017)」のジョーダン・ピール監督最新作。「ゲット・アウト」がとても面白かったので、今回初めてホラー映画を映画館で観てきました。なお前日の時点で空席率100%、当日はどうにか9人という心細い環境でした。最後列に4人もいたよ。みん…
もともと予告編の時点では「うわなんかつまんなそう」と思っていて。 ただ、試写の感想で「思ってたのと全然違う」「例えるなら『2001年宇宙の旅』的な」みたいなのを見かけたことで、そんなら観てみようかなと。ちょうど「ワンス・アポン・ア・タイム・イン…
「ヘイトフル・エイト(2015)」でタランティーノ監督が大いに意識したという映画「遊星からの物体X」を観ました。 「遊星からの物体X」、その名前は聞いたことがあっても、正直あまり観たいと思えるタイトルではないというか。サイレント映画の名作かな?く…
2000年代にもなって「ホロコーストはあったのか」を法廷で審議するという、実際にあった裁判の話。 発端は1993年。ホロコースト学者のデボラ・E・リップシュタットが自著の中でデイヴィッド・アーヴィングというホロコースト否定論者について「嘘つき」と批…
クエンティン・タランティーノ監督作品を履修しよう企画第三弾。今回は西部劇シリーズの2作です。西部劇って「観たら面白い」のは分かってるんですけどあまり食指が動かないジャンルだったりしまして、この2作は重い腰を上げるのに何晩か要してしまいました…
先日「大脱走(1963)」を観たあとに読んでいた伝記本。といってもスティーブ・マックイーンの役ではなく、本書で描かれている人物はこちらです。劇中での名はロジャー・バートレットですが、モデルとなった人物の名はロジャー・ブッシェルといいます。ロジ…
二本立てで書いていくつもりだったタランティーノ鑑賞記、またどえらく面白いやつに出会ってしまったため単品で書きます。こりゃわたし、タランティーノ合うな…。 デス・プルーフ in グラインドハウス(2007) デス・プルーフ in グラインドハウス (字幕版)…
ご紹介、ではないです。初見です。 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の記事から言っているとおり、「パルプ・フィクション」しか観たことないよ状態で「ワンハリ」に臨んだわたくしでございます。この機会にクエンティン・タランティーノ監…
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」劇中で洒落っ気たっぷりに登場した1963年の映画「大脱走」。隣の人が「クフッ」と吹き出していたのが未見のわたしには羨ましくて、というか悔しくて、履修してからおかわりするんだ…と急いで観ました。 契…
先日書いた「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の記事、Twitterで多くの反響をいただき嬉しい限りです。いつもあんな濃度の高い記事を書いているわけじゃないんだけど……とややプレッシャーではありますが、お気楽な映画でさらっと流すことにい…
待ちわびていたクエンティン・タランティーノ監督最新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」、公開日に立川極音レイトショーで観てまいりました。 といってもタランティーノ作品は「パルプ・フィクション」しか観たことがないわたし。何が楽し…
すごく良かったです。エルトン・ジョンのことは何も知らず、歯医者で毎週聞かされてたジャズアレンジの「Your Song」くらいしか頭にはパッと思い浮かばず、ライオンキングの曲がエルトン・ジョンだったのもつい数週間前に知ったばかり、そんな程度のわたしで…
ワイスピマラソン、ゴールです。やったね! 現時点でのスピンオフを除く最新作で、ブライアン役ポール・ウォーカーが亡くなってから最初の作品となります。監督は前作のジェームズ・ワンから代わり、ジェイソン・ステイサムが出てる「ミニミニ大作戦」などの…
ワイスピシリーズ7作目! 監督がジェームズ・ワンになってる! 「MEGA MAX」以降ばっちり脂乗ってる状態なので存分に楽しませていただき、そして涙しました。そっか…。 ホブス&ショウ! 「ホブス&ショウ」は「スーパーコンボ」の原題ですが、やっとここま…