2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧
「まっぷるトラベルガイド」さんにて、今週&来週の金曜ロードショー『時をかける少女』『竜とそばかすの姫』放送に合わせた記事を書かせていただきました。全6作の作品紹介と簡単な聖地紹介です。いや待って『竜とそばかすの姫』わたし結構けちょんけちょん…
イ・スンウォン監督による映画『三姉妹』を新宿武蔵野館にて観てきました。そこまで大きな鑑賞動機もなかったのですが、まあなんか「いい映画」なんだろうな〜って。『チャンシルさんには福が多いね』みたいなやつが観れたらいいな〜くらいの感じで行って、…
しばし歩道橋と戯れたのち、次なる目的地へ向かう。なおプランは特に定めず、GoogleMap上でピンの近いところをセレクトしているだけである。ピンを頼りに向かう次の目的地は、『ふたり(1991)』で石田ひかり演じる北尾実加がひょいとすり抜ける電柱の隙間、…
ヨナス・ポヘール・ラスムセン監督による映画『FLEE フリー』を観てきました。アミン・ナワビという人物の半生を、旧知の仲である監督がインタビューしていく。ざっくり言えばそういう映画なのですが、語られる内容が非常にセンシティブであるため、本作では…
こちら是枝監督初となる韓国製作・全編韓国語の作品で、何よりキャストがとにかく豪華! 日仏合作の前作『真実(2019)』におけるカトリーヌ・ドヌーヴ×ジュリエット・ビノシュ×イーサン・ホークも凄かったですけど、個人的な興味レベルとしては本作のインパ…
安楽涼監督と片山享監督が神戸・元町映画館とタッグを組んで完成させた映画『まっぱだか』を、シネマ・チュプキで観ました。こちら、チュプキで舞台挨拶の撮影&レポートを担当することが決まっていたのと、音声ガイド制作の舞台裏動画を作ったりなどもして…
早川千絵監督による映画『PLAN 75』を観てきました。「75歳以上が自ら生死を選択できる制度が施行された近未来の日本」を舞台にした、わたしの好きな「地味SF」です。原型となっているのは、是枝裕和監督が総合監修を務めたオムニバス映画『十年 Ten Years J…
本作で扱われているのは、太平洋戦争末期・沖縄戦で多くの犠牲を出した「ひめゆり学徒隊」。公開以来16年間、毎年6月23日「沖縄慰霊の日」に合わせて上映し続けてきたという作品ですが、わたしは今回が初見となります。130分という長尺でありながら、本作は…
こちら、ポスタービジュアルがよくできているなと思いました。LGBTQをテーマにした作品であるということだけ知っていたのですが、その先入観でこのポスターを見たとき、女性同士のラブストーリーなのかなと想像したんです。つまり背中を向けている右側の人物…
東京・田端のユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」では現在「ありがとう、岩波ホール」特集上映と題して、7/29(金)に閉館となる岩波ホールで過去にかかっていた作品からチュプキ的に思い出深い何本かを上映しています。その第一弾となる『ベア…
散策早々に迷い込んでしまった山側から下ってきて、ひとまず線路沿いへと戻る。近場かつ早めにご対面しておきたいところというと「あの歩道橋」だ。『転校生(1982)』で入れ替わったばかりの一夫が勢いよく自転車で駆け上がっていく歩道橋、『ふたり(1991…
すっかり!振り返り忘れてました! 2022年5月に観た映画やいろんなことを振り返ります。5月、映画は少なめでした。新作ドキュメンタリー『オードリー・ヘプバーン』の尋常ならざる客入りとか、チュプキのウクライナ難民支援上映で観た『黒い雨』がよかったな…
映画『マイスモールランド』を観てきました。いやあ……、観れてよかった。評判に違わず素晴らしい作品でした……。難民申請の不認定により在留資格がいきなり失効となってしまった在日クルド人の家族を描くフィクションの劇映画。監督はこれが商業デビュー作と…
ドキュメンタリー映画『私だけ聴こえる』を、シアター・イメージフォーラムにて観てきました。「耳の聴こえない親を持つ、耳の聴こえる子どもたち=CODA」を題材にした映画『コーダ あいのうた(2021)』が今年のアカデミー賞作品賞に輝いたのは記憶に新しい…
湯浅政明監督の最新作『犬王』を観てきました。舞台は室町時代。平家の呪いで視力を失った琵琶法師の青年・友魚(声:森山未來)と、疎まれて育った異形の能楽師・犬王(声:アヴちゃんfrom女王蜂)、二人の若きアーティストが京の都を熱狂させていく物語で…
ゆっくりじっくり尾道探訪記、2本目です。憧れの尾道をひたすら歩き回り、大林宣彦監督作品の世界に迷い込んでゆきます。作品ごとに巡っているわけでも作品ごとにまとめているわけでもないのでごちゃ混ぜですが、エリア的には比較的近いあたりでまとめてあり…
築年数高めの「団地」が本作の主な舞台。ある日「ベランダから落ちた植木鉢」が、住人たちの人生を狂わせていきます。たったそれだけと言えばそれだけの物語。しかし「たったそれだけのこと」がどこにどう転んでいくのか全く読めない緊張感。ヒリついた、固…
やたら評判が良かったので斜に構えて見始めたのですが、終わってみればいやはや、満足度、高っ。手に汗握って、感動して、めちゃくちゃストレートに面白い……。今年の「ザ・映画」は『ウエスト・サイド・ストーリー』が不動の一位かと思いきや、ここに来て頭…
大林宣彦監督の映画世界に惹き込まれて2年。広島県・尾道へようやく行くことができました。大林監督の故郷であり、「尾道三部作」と呼ばれる『転校生(1982)』『時をかける少女(1983)』『さびしんぼう(1985)』などを筆頭に、数多くの作品でその姿を見る…