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主に映画の感想文を書いています

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

まっぷるさんで「おすすめ韓国ドラマ10選」の記事を書きました

先月から記事を書かせていただいている「まっぷるトラベルガイド」さんにて、今月は「おすすめ韓国ドラマ10選! ドラマで韓国をもっと知りたい!」という記事を担当しました。第4次韓流ブームから入った超にわかなため恐縮きわまりないのですが、『愛の不時…

映画「王の願い ハングルの始まり(2019)」感想|ハングル創製のifを描く、歴史改変物語。

ハングルの創製には諸説あり、世宗が一人で作った可能性もあるとされているそうです。当時の朝鮮には自国語を書き表す文字がなく、上流層のみが特権的に中国の漢字を使用していました。権力を誇示するための文字だったのです。しかし世宗が作ろうとしたハン…

唐突に「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」を観ている、からの脱線あれこれ

所謂ニチアサとは無縁だったわたしですが、いきなり『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』を観始めました。ことの起こりはまたしてもアトロクことTBSラジオ「アフター6ジャンクション」。宇多丸さんが今年は久しぶりに戦隊ものを観ているとたまに話していたので、チ…

1話15分の韓国ドラマ「ポンダンポンダン 王様の恋」が存外おもしろい

『イカゲーム』とかよりもっともっと短い韓国ドラマはないのかい、と探していて見つけた作品『ポンダンポンダン 王様の恋』。なんと1話15分、朝ドラ級の尺感です。しかも全10話! 朝ドラ2週分の尺感です。まあ150分って言っちゃうといきなり長い感出ちゃうん…

映画「シン・ウルトラマン(2022)」感想|詳しくなくても大丈夫、シュールが好きなら大丈夫。

メフィラスかっこいい(ゆめかわいいくらいのニュアンス)と噂の『シン・ウルトラマン』観てきました。わたしのウルトラリテラシーはそう高くなくて、かつて父が観ていたセブンを一緒に見たような気がする幼少期の記憶だったりとか、初代マンからレオあたり…

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022)」感想|とりあえず楽しかったからヨシ!

MCU28作目『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』観ました。お決まり的に書いておくと、ネタバレありです多分。さて、一応わたしとMCUの仲についてですが、とりあえず映画は全作履修済(ただし観た端から順に忘れる)。ドラマは『ワンダ…

映画「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ(2020)」感想|この話は“きれいごと”じゃない

シネマ・チュプキ・タバタのウクライナ難民支援上映で、ドキュメンタリー映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』を観ました。2010年から2015年までウルグアイの大統領を務めたホセ・ムヒカ。在任中も公邸ではなく農場の自宅に住み、給料の9…

映画「カモン カモン(2021)」感想|これに心動かされない自分、なんか落ち込むかもとか思いつつ。

渋谷のWHITE CINE QUINTOにて映画『カモン カモン』を観ました。ひょんなことから幼い甥っ子の面倒をみることになってしまったおじさんホアキン・フェニックスのお話。すごく評価の高い作品ですし間違いないやつでしょうと安心しきって観たのですけども、お…

映画「オードリー・ヘプバーン(2020)」感想|慈善活動に尽力した晩年までしっかりと見せてくれるドキュメンタリー

本作、ポスタービジュアルだけ見るとオードリーの輝かしい女優キャリアにスポットを当てた作品とも見えるのですが、その実は「人間オードリー・ヘプバーン」のドキュメンタリーとなっていて、彼女の生い立ち、私生活、晩年尽力した慈善活動まで、広く知るこ…

映画「猫は逃げた(2022)」感想|城定秀夫×今泉力哉コンビによる、不貞な男女と猫の群像物語。

『愛なのに』を観たのはもう2ヶ月も前で、この『猫は逃げた』もその後すぐ公開されていたのになんか時間が合わず新宿武蔵野館を何度素通りしたことか……。kikiさんの最終上映でやっと滑り込めました。 どんなお話かというと、ざっくり「倦怠夫婦もの」でしょ…

2022年4月に観た映画を振り返る〈感想記事の一覧〉

2022年4月に観た映画やいろんなこと(今月はかなり、いろんなこと)を振り返ります。 一応、25本。実際には多分30本くらい。もっとかも。今月は本当になんというか、雑多、ごった? 散らかってんな!という感じになってしまいました。そして意外と新作が少な…

ここ最近の鑑賞映画まとめて感想③|「梅切らぬバカ」他、いつぞやのチュプキ編

3週間前くらいのチュプキ鑑賞メモを超絶遅延で書きます(下書きに眠らせすぎました)。『梅切らぬバカ』『普通に死ぬ 〜いのちの自立〜』『人生フルーツ』の3本です。「梅切らぬバカ(2021)」自閉症の息子と、自身も老いてきたなか二人暮らしで介護の日々を…

映画「無法松の一生(1943)」感想|二度の検閲で切り刻まれても伝わってくる松五郎の想い

稲垣浩監督による1943年の阪東妻三郎版『無法松の一生』、だいぶ前にBSプレミアムで録っていた4Kデジタル修復版を観ました。今村昌平監督の『黒い雨(1989)』を先日観た際に、新藤兼人監督の『さくら隊散る(1988)』を連想しました。『さくら隊散る』は広…

映画「黒い雨(1989)」をシネマ・チュプキのウクライナ難民支援上映で観た

今村昌平監督作品『黒い雨』を、シネマ・チュプキ・タバタのウクライナ難民支援上映で観ました。この支援上映については『ピアノ -ウクライナの尊厳を守る闘い-(2015)』の感想記事などでも触れましたが、そもそもの発端は、今村昌平監督のご子息・今村広…

まっぷるトラベルガイドさんに記事を書かせていただきました

こんな告知をする日が来るとは。「まっぷるトラベルガイド」さんにて、どういうわけか映画の記事を書かせていただきました。 「泣ける映画50選」という地獄の50本ノックみたいなお題に当初は遠い目をしていたのですが、1作品150字でまとめたものをストックし…

映画「ZAPPA(2020)」感想|フランク・ザッパへの勝手な誤解がとけていくドキュメンタリー

フランク・ザッパのドキュメンタリー映画『ZAPPA』を観てきました。じつを言うとわたしはザッパを聴いたことがなかったのですが、ザッパ門下生であるスティーヴ・ヴァイにはかつて傾倒しておりまして、名前としての親しみだけならそこそこ強く持っていました…