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主に映画の感想文を書いています

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

アトロクのスタジオへ行ってしまった話 〜TBS潜入の記録〜

前回の記事にて、映画『ピアノ-ウクライナの尊厳を守る闘い-(2015)』に関連して、ウクライナ難民支援上映のことでシネマ・チュプキ・タバタ代表・平塚千穂子さんがアトロクに出ますよ〜なんてお知らせを他人事のようにしていたのですが、すみません、じ…

映画「ピアノ —ウクライナの尊厳を守る闘い—(2015)」をアジアンドキュメンタリーズのウクライナ緊急支援企画で観た

「アジアンドキュメンタリーズ」で現在実施されている「ウクライナ緊急支援企画 視聴料寄付プロジェクト」。その看板的作品である『ピアノ ―ウクライナの尊厳を守る闘い―』を遅ればせながら観ました。月額視聴でも単品購入でも495円が寄付されます。2014年2…

ここ最近の鑑賞映画まとめて感想②|「ペトルーニャに祝福を」「ものすごくうるさくて〜」ほか

前回に引き続き、溜めてた感想を一気に供養していく回です。 『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011)』 『THE END(2011)』 『ペトルーニャに祝福を(2019)』 タイトルだけ見るとデスメタルみたいな顔面の映画を想像してしまうのですが、じつ…

ここ最近の鑑賞映画まとめて感想①|「聲の形」「建築学概論」「ストーリー・オブ・ラブ」ほか

前回の投稿から10日も開いてしまいました。生きてます。 その間も映画自体は15本くらい観ていたのですが、節操がなさすぎてもはや何も書けませんでした。そんなわけで「まとめて雑感」スタイルにて一旦リセットしようと思います。まずは5本、なんとなくラン…

映画「ぼけますから、よろしくお願いします。」続編と併せた感想|筋が通った家庭内ドキュメンタリー

本作でカメラが捉えるのは、アルツハイマー型認知症を患った87歳の「母」と、そんな母を老老介護する事になった95歳の「父」。そしてカメラの手前にいるのは、両親の姿を記録することにした「ひとり娘=信友監督」。認知症という繊細な対象をドキュメンタリ…

映画「屋根の上に吹く風は」「夢みる小学校」感想|新たな学びのかたちを考えさせられるドキュメンタリー2本

シネマ・チュプキにて、学校教育もの2本立て『屋根の上に吹く風は』『夢みる小学校』を観ました。ともに2021年製作の2本、一見すると非常に似た作品です。どちらもとにかく既存の枠にとらわれない自由なかたちの教育をしている学校であることは同じ。ただ、…

杉田協士監督作品「ひとつの歌」「ひかりの歌」感想|監督の作家性が、わかったりわからなかったり。

『春原さんのうた』杉田協士監督の過去作『ひとつの歌』と『ひかりの歌』を、いずれもポレポレ東中野の特集上映にて観ました。ポレポレさんに行くのはじつは今回が初めて。中央線沿いのこのあたりって妙な精神的距離があって一歩踏み出せずにいたのですがよ…

聖蹟桜ヶ丘・キノコヤさんほか「春原さんのうた」ロケ地探訪

最近どうも自分のなかで特別な存在になっている映画『春原さんのうた』。たった一首の短歌を原作とした、杉田協士監督の作品です。その劇中で主要な舞台となっているのが、とっても雰囲気のいいカフェ「キノコヤ」。こんなカフェあったらいいなあと思ってい…

映画「やがて海へと届く(2022)」感想|岸井ゆきの×浜辺美波に釣られ、何も知らずに観てみたら。

彩瀬まるさんの同名小説が原作となっていることはエンドロールまで知らず、鑑賞動機は単純(っていうか不純)に「岸井ゆきの×浜辺美波」だなんてそんなの観ないわけがないでしょ!というもの。しかもなんか、百合みあるし。観るでしょ。 そんなわけで全く予…

2022年3月に観た映画を振り返る〈感想記事の一覧〉

24本。うち19本を映画館で観ています。ぎょ、そんなに行ったのか。ただ今回はBunkamuraル・シネマの濱口竜介監督特集上映で丸2日こもる(一気に7本鑑賞)、みたいなこともやっているのでイコール足を運んだ回数ではないんですけども。しかしこの調子だと今年…

映画「ひまわり(1970)」感想|ウクライナで撮影された、図らずも再び厭戦を伝える名作。

風にそよぐ一面のひまわり畑から始まりそして終わるこの映画、2020年には公開50周年を記念したHDレストア版が公開されています。しかし今再び注目を集めているそうで、その理由は、この印象的な「ひまわり畑」がウクライナで撮影されているということ。ひま…