353log

主に映画の感想文を書いています

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

松竹ブロードウェイシネマで「キンキーブーツ」を観た

松竹ブロードウェイシネマで『キンキーブーツ』を観てきました。2005年の同名映画をミュージカル化した本作は、ニューヨークのガイドブックにも必ず載っているような超ヒット作。わたしも2018年冬にニューヨーク旅行をした際は候補に入っていました。が、外…

映画「JUNK HEAD(2021)」感想|制作期間7年! 内装業の傍らコツコツ作られた日本製ストップモーション長編アニメ

シャケナツミソス! アップリンク吉祥寺にて映画『JUNK HEAD』を観てきました。じつに7年もの歳月をかけて制作されたストップモーション・アニメです。 監督の堀貴秀さんは内装業を生業とする傍ら、2009年末に完全独学で本作の制作を開始。2013年には30分尺…

映画「ミナリ(2020)」感想|表面的に観ても味わい深いが、町山さんの解説を聴くと数段深まる。

現在公開中の映画『ミナリ』を観ました。主演のスティーヴン・ユァンはじめほとんどのキャストが韓国系ですが舞台はアメリカで、お馴染みA24とPLAN B製作のアメリカ映画ということになっています。 ポスターなどに書かれている最低限のあらすじは「農業の成…

坂本真綾 25周年記念LIVE「約束はいらない」レポート 〜言いたいことはいろいろあるけど〜

2021年3月20日,21日に横浜アリーナで開催された坂本真綾の歌手デビュー25周年記念ライブへ行ってきました。とてもとても素晴らしい2日間だったのでしっかり記録に残しておきたいのですが、このとめどなく溢れ出る想いをそうそう一本のレポートに纏められるも…

韓国ドラマ「シーシュポス: The Myth」が面白い|タイムマシンの発明を阻止して未来を救え

Netflixで配信されている韓国ドラマ『シーシュポス: The Myth』を観ています。※この記事は折り返し地点8話までの感想兼紹介です。予告編から分かる程度のネタバレを含みます。 本作ざっくり言えばタイムパラドックスもので、『DARK/ダーク』もそうでしたが…

坂本真綾「Duets」全曲感想|歌手デビュー25周年を記念したデュエットアルバム

坂本真綾さんのデュエットアルバム『Duets』が3/17にリリースされました。歌手デビュー25周年を記念する企画として、7名のシンガーとコラボレーションしています(和田弘樹/堂島孝平/土岐麻子/原昌和(the band apart)/内村友美(la la larks)/井上芳…

「軍事国家ミャンマーの内幕(2019)」感想|そもそもよく知らないミャンマーとアウンサンスーチーのことが知りたくて

ドキュメンタリー専門配信サービス「アジアンドキュメンタリーズ」にて『軍事国家ミャンマーの内幕』を観ました。ライムスター宇多丸さんが「アトロク」でおすすめしていて、今きっとその経由で視聴数も増えている作品じゃないでしょうか。ここ最近ミャンマ…

斜に構えて「シンエヴァ」を観た。すごくよかった。【前半: 序破Qの復習/後半: ネタバレ雑感】

なんやかんや一応テレビシリーズから全部観てはいるんだけど、とはいえそんな熱心なファンじゃないしさ、と斜に構えていた『シンエヴァ』公開祭り。というより、ただのミーハーなノリで観に行くのは失礼かなみたいなところもあったんですが。 でもまあ、なん…

映画「ビバリウム(2019)」感想|ティファニーブルーの胸糞メタファー人生白書

『ビバリウム』を観てきました。ざっくりのストーリーは、お部屋探し中のカップルが内見で連れてこられた奇妙な住宅地から抜け出せなくなるというもの。アートワークのイメージそのままに、ティファニーブルーの洒落たおうちがとっても可愛い映画。でも内容…

東日本大震災を題材にした高校演劇「もしイタ」「Final Fantasy for XI.III.MMXI」を配信で観た

アトロクの「震災と高校演劇」特集で紹介されていた演劇作品2本(「Final Fantasy for XI.III.MMXI」「もしイタ ~もし高校野球の女子マネージャーが青森の『イタコ』を呼んだら」)を観ました。どちらも無料の動画配信にて60分ほどで観れる素晴らしい作品で…

映画「盆唄(2018)」感想|帰還困難区域に代々伝わる盆踊りを絶やさないよう奮闘する福島の人たちのドキュメンタリー

昨日観た『津波そして桜』に引き続き「アジアンドキュメンタリーズ」にて3.11関連のドキュメンタリーを観ています。今日は2018年公開の『盆唄』。原発からほど近い福島県双葉町は、帰還困難区域として現在も立ち入りが制限されています。住民ですら、身分証…

映画「津波そして桜(2011)」感想|震災当時訪日していたイギリス人監督によるドキュメンタリー

東日本大震災から10年。2011年製作の短編ドキュメンタリー映画『津波そして桜』を観ました。これは震災のタイミングで偶然日本を訪れていたイギリス人のルーシー・ウォーカー監督による作品。監督はもともと「桜」に個人的な思い入れがあり、日本にいたのも…

宝塚歌劇 雪組公演「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」を観た 〜映画版と比較してのあれこれ〜

宝塚歌劇団 雪組公演『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』をBSプレミアムで観ました。わたしこの映画がとても好きなもので、宝塚で舞台化されると聞いたときは興味半分、「できんの??」半分でした。懸念は主に二点。「モリコーネの音楽がない(であろう)ワン…

映画「野球少女(2019)」感想|ベタなスポ根ではない。あとキャストが個人的に超アツい。

韓国ドラマ『梨泰院クラス』でトランスジェンダーのシェフ役としてブレイクしたイ・ジュヨンさんの主演新作映画『野球少女』を劇場鑑賞しました。 野球には(ていうかスポーツ全般)興味がないのですが、『梨泰院』ファンとして彼女の活躍は押さえておきたい…

映画「あのこは貴族(2021)」感想|異なる階層に生きる女性ふたりが東京の空の下で巡り合う物語

山内マリコさんの同名小説を原作とした映画『あのこは貴族』を観ました。門脇麦さん演じる良家の箱入り娘と、水原希子さん演じる地方出身の女。同じ東京に暮らしながら異なる「階層」で生きるふたりが、高良健吾さん演じる良家の子息を介して知り合うことと…

映画「麻薬王(2018)」感想|70年代、日本相手のヒロポン闇取引をソン・ガンホ主演で描いた作品

Netflixで配信されている韓国映画『麻薬王』を観ました。監督は『KCIA 南山の部長たち』のウ・ミンホ。出演はソン・ガンホ、ぺ・ドゥナほか。この映画は70年代韓国に実在した麻薬王(イ・ファンスンという人らしい)をモデルとしたフィクションです。いきな…

映画「インサイダーズ/内部者たち(2015)」感想|アルバトロス!じゃねえよ

劇中いちしょうもない台詞をサブタイトルにしました。「モヒートでモルディブ」とも迷ったけど、やっぱこっちだろうな。あの“接待ゴルフ”嫌すぎるでしょ。完全フィクションであることを祈る。というわけで『インサイダーズ/内部者たち』という韓国映画を観…

韓国ドラマ「秘密の森」シーズン2最終話までのネタバレ感想

ここ数日すっかり映画そっちのけで韓国ドラマ『秘密の森』を観ておりました。脳手術の後遺症で感情表現が乏しい敏腕検事ファン・シモク(チョ・スンウ)と現場主義の熱血女刑事ハン・ヨジン(ぺ・ドゥナ)が組織の垣根を超えてバディとなり不正や犯罪を暴い…

2021年2月に観た映画を振り返る〈感想記事の一覧〉

2月に観た映画やドラマを振り返ります。公開のタイミングで劇場鑑賞したものを新作、それ以外を旧作としています(今月はちょっと曖昧かも)。リンク先は感想記事、並びは鑑賞順です。先月分はこちら。 新作 天国にちがいない 花束みたいな恋をした 哀愁しん…

2021年2月に読んだ本の備忘録

今月は少なめ。でも半藤一利さんの本をようやく読めたのはよかった! スクリーンが待っている(西川美和 著)映画監督・西川美和さんによるエッセイ集。最新作『すばらしき世界』にまつわる話が主で、構想・撮影・公開とその時々のエピソードが小気味よく語…