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主に映画の感想文を書いています

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

映画「DAU. ナターシャ(2020)」感想|エンタメ作品としては疑問あり。メイキングには興味あり。

これは無責任におすすめできません。今週末から劇場公開されているロシア映画『DAU. ナターシャ』を観ました。 「ムービーウォッチメン(fromアトロク)」の課題映画に選ばれたこともあって観ようと思っている方そこそこいらっしゃると思うのですが、だいぶ…

映画「カツベン!(2019)」感想|サイレント時代の映画興行と活動弁士を描いた素朴なコメディ

周防正行監督の映画『カツベン!』を観ました。 主演は成田凌さん。朝ドラ『おちょやん』で惚れちゃって、先日はまず『愛がなんだ(2019)』を観ましたけども。やっぱりいいですね成田凌さん。なんでも周防監督も「タイプだから」という理由でキャスティング…

映画「ソウルフル・ワールド(2020)」感想|大人のためのヒーリング映画

ようやくDisney+に加入したので、自己肯定感を上げてくれると評判のピクサーアニメ『ソウルフル・ワールド』を観た。いやはやこれは、完全に大人のためのヒーリング映画ですわね。プラネタリウムで上映してくれたら最高。 主人公はプロミュージシャンを夢見…

Disney+でミュージカル「ハミルトン」を観た

きみ絶対『ワンダヴィジョン』観たほうがいいと言われ、重い腰を上げてDisney+に入った。『ワンダヴィジョン』は確かにめちゃくちゃ面白くてMCUマジ裏切らねえなという気持ちなのだけどまだ未完結なので書かない。独り言モードなので今日はこんな文体。 Disn…

映画「あの頃。(2021)」感想|ハロプロのことよく知らんけど人生はすばらしいってことで

一応90年代後半からのハロプロ全盛期ど真ん中を生きた世代ではあるものの、所謂ハロヲタでは全くありません。体育祭で黄色5を踊ったりはしたけれど、その前の年はおニャン子だったしだからなんだって話です。 そんなハロプロリテラシー極めてゼロな状態で観…

映画「すばらしき世界(2021)」感想|勤労したくなる映画

西川美和監督の最新作『すばらしき世界』を観てきました。出演は役所広司、仲野大賀、長澤まさみ、ほか。 人生の大半を刑務所で過ごした中年男が13年ぶりの社会にどうにかこうにか馴染もうとする物語で、佐木隆三さんのノンフィクション小説『身分帳』を原作…

映画「ファーストラヴ(2021)」感想|#MeToo運動に通じる要素も。丁寧な意外性が続く心理サスペンス

島本理生さんの同名小説を原作とした映画『ファーストラヴ』を劇場鑑賞しました。 これがすごくよくて。コロナ禍で海外の新作が減っていることから日本映画の新作を普段より多く観ているここ最近ですが、日本映画もちゃんと観ないといけないなと反省しました…

音声ガイド付きで映画「音響ハウス」「ようこそ映画音響の世界へ」 を鑑賞 〜バリアフリー映画館シネマ・チュプキさんの取り組みについて〜

JR田端駅近くのバリアフリー映画館シネマ・チュプキ・タバタさんにて、『音響ハウス』と『ようこそ映画音響の世界へ』のドキュメンタリー映画2本を音声ガイド付きで観てきました。 先日『愛がなんだ』を観た際に映画のバリアフリー化に興味を持ち、シネマ・…

バリアフリー映画館“シネマ・チュプキ・タバタ”のご紹介(取り急ぎ)

JR田端駅近くのバリアフリー映画館シネマ・チュプキ・タバタさんにて、『音響ハウス(2020)』と『ようこそ映画音響の世界へ(2019)』のドキュメンタリー映画2本を音声ガイド付きで観てきました。 先日『愛がなんだ(2019)』を観た際に映画のバリアフリー…

ミュージカル・ゴシック「ポーの一族」2021年版(明日海りお×千葉雄大)観劇レポート

東京国際フォーラム ホールCにて「ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』」を観てきました(2021.02.13ソワレ)。 物心ついた頃からの原作ファンでありながら2018年の宝塚初演時には観ることが叶わなかった本演目。非・宝塚での再演となる今回もチケットは取…

韓国ドラマ「秘密の森」シーズン1エピソード10までの感想(ネタバレ控えめ)

Netflixで配信されている韓国ドラマ『秘密の森』を観ています。サスペンススリラーな刑事もので、出演はチョ・スンウ、ぺ・ドゥナほか。2017年にシーズン1、2020年にシーズン2がリリースされたようです。 『愛の不時着』などと同様に1シーズン16話(1話平均6…

Netflixドラマ「センス8」最終回まで観た感想&キャラ語り

このキービジュアルみたいな絵面が普通に本編のワンシーンであるところ(そしてこんなのが頻発するところ)もセンス8の不思議な魅力のひとつだと思う。 Netflixで配信中のドラマシリーズ『センス8(Sense8)』を観終えました。この作品は2015年から2018年に…

イラン映画「ジャスト6.5 闘いの証(2019)」感想|穴と犬と、ペルシア語の語感が最高

イラン映画(!)の『ジャスト6.5 闘いの証』を観てきました。本作は2019年の東京国際映画祭で最優秀監督賞ほかを受賞しており、この度正式に日本で配給されたかたちです。 掴みはかなり良かった! 特に序盤の2案件が最高だったのでさわりだけ書いておきまし…

映画「哀愁しんでれら(2021)」感想|シンデレラストーリーからどう転落するか、そこが見ものなトラウマ級の問題作

土屋太鳳さん主演の映画『哀愁しんでれら』を観てきました。大体のお話は、公式が謳う「裏おとぎ話サスペンス」というワードで察せるところでしょう。とりあえず、なかなかブッ飛んだ問題作がいま映画館にかかっている!とだけは言っておきたい。

映画「愛がなんだ(2019)」感想|成田凌のダメなところが愛おしい。ていうかみんな愛おしい。

今泉力哉監督の映画『愛がなんだ』を観ました。朝ドラ『おちょやん』で成田凌さんのひょうひょうとしたキャラクターと塩顔に惚れ込んでしまい、成田凌成分摂取してえ〜〜〜と思ったことが鑑賞動機その1。 その2は、ラジオ番組『アフター6ジャンクション』で2…

映画「殺されたミンジュ(2014)」感想|2時間たっぷり耳野郎&マ・ドンソク

キム・ギドク監督の『殺されたミンジュ』を観ました。本作のポイントはふたつ。まず、ドラマ『愛の不時着』ファンの人なら愛さずにはいられない「耳野郎」ことキム・ヨンミンさんが主演! それから「マブリー」ことマ・ドンソクさんも主演! もとは「耳野郎…

映画「花束みたいな恋をした(2021)」感想|「別れ話」までしっかり描いた恋愛物語

菅田将暉さん、有村架純さんW主演の映画『花束みたいな恋をした』を観てきました。ここから先ぐちゃぐちゃと書くので、先に結論。よかった。いい映画だった。いい恋だった。あなたに会えてよかった。「──これはきっと、私たちの物語。」わかる。わかる。おも…

映画「天国にちがいない(2019)」感想|小鳥をどかすシーンだけで永遠に見ていられる

アップリンク吉祥寺にて、映画『天国にちがいない』を観ました。デザイナーの大島依提亜さん(本作のパンフレットも担当)がTwitterでおすすめしているのを見て、これは観に行こうと思っていた作品です。 エリア・スレイマン監督『天国にちがいない』デザイ…

「天空のエスカフローネ」挿入歌、坂本真綾「青い瞳」をアレンジして弾いてみた〈制作メモ〉

たまーにモチベーションが上がって演奏動画を作るわたしです。今回は坂本真綾さんの『青い瞳』という曲をアレンジ&ギター演奏しました。 これは1996年のテレビアニメ『天空のエスカフローネ』で挿入歌として使われた曲。『天空のエスカフローネ』は坂本真綾…

2021年1月に読んだ本の備忘録

今年はよりライフログを入念に。ということで昨年は記録していなかった「本」の感想も簡単にまとめていこうと思います。 屋上で会いましょう(チョン・セラン 著/すんみ 訳) 屋上で会いましょう チョン・セランの本作者:チョン・セラン発売日: 2020/07/31…

2021年1月に観た映画を振り返る〈感想記事の一覧〉

今年も毎月振り返っていきます。公開のタイミングで劇場鑑賞したものを新作、それ以外を旧作としています。リンク先は感想記事、並びは鑑賞順です。 新作 新感染半島 ファイナル・ステージ バクラウ 地図から消された村 分断の歴史 朝鮮半島100年の記憶 チャ…